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IPマスカレードによって同時にインターネットへ接続できるパソコン台数(セッション数) |
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IPマスカレードでは最大2048セッションのデータのやりとりが可能です。(※1) |
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「セッション」とはTCP/UDP/ICMPによるデータ処理の単位です。 |
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例えば、WWWブラウザの1つのウインドウを「1セッション」としてカウントします。 |
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(1つのウィンドウが本マニュアルの本項目のように、フレームによって2つに分かれている場合は「2セッション」とカウントされます。) |
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1台のパソコンでインターネットへ接続する場合、WWWブラウザやメールソフトウェア等により約10〜20セッション程度使用すると言われています。 |
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| ※1: |
LAN側→WAN側のセッション、WAN側→LAN側のセッションの両方が対象となります。 |
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IPマスカレードにおける留意事項(NATとの違い) |
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IPマスカレードを使用する場合、初期状態では一部正しく動作しないソフトウェアがあります。 |
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例えば、LAN内に以下のような用途で使用するパソコンがある場合、「DMZホスト機能」の設定、または「IPマスカレードテーブル」の設定が必要です。 |
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例1)WWWサーバーやFTPサーバーを運用するパソコン。
例2)ネットワークゲームを行うパソコン。
例3)IPSec通信を行うパソコン。 |
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(LAN内で「WAN側から通信が開始されるソフトウェアを使用する」場合に該当します。) |
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これは、WAN側からIPマスカレードで変換される固定IPアドレス宛に通信が開始された場合、LAN側への変換先IPアドレスが複数あるので、「LAN内のどのIPアドレス宛の通信なのか特定できない」ために発生します。 |
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これに対し、NATは「1対1」の変換=「LAN側への変換先IPアドレスが1つ」のため、多くのソフトウェアが動作します。 |
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IPマスカレードで変換されるLAN側IPアドレスにおいて、WWWサーバー等を運用する場合は 10.サーバー公開を行う −IPアドレス変換有効時− を参照して下さい。 |
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NATにおける留意事項(IPマスカレードとの違い) |
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NAT変換においては、以下の通信のみセッション数の上限があります。 |
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Windows Messenger変換による通信 |
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FTP通信 |
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上記2種類の通信を"合計して"最大512セッションまで通信可能です。 |
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その他の通信について、セッション数の制限はありません。 |
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NATとサーバー公開 |
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NATは「1対1」の変換のため、IPマスカレードと違い「DMZホスト機能」の設定や「IPマスカレードテーブル」の設定を行わなくても、LAN内のサーバーをWAN側へ公開することが可能です。 |