LAN内にプライベートIPアドレスを指定する例

LAN内のパソコンにIPアドレスを指定(固定)する例について説明します。

LAN内にWWWサーバーやFTPサーバー等がある場合、そのパソコンにはIPアドレスを指定(固定)する必要があります。

以下、それぞれ使用環境に応じて参照して下さい。
   プロバイダからIPアドレスを自動取得(1個)する例
  プロバイダから複数の固定グローバルIPアドレスを取得し、複数固定IPアドレス変換を使用する例
 
2-7.ネットワーク構成例 へ戻る
2.パソコンの設定 へ戻る

プロバイダからIPアドレスを自動取得(1個)する例

以下の環境・設定を例に説明します。
  フレッツ光接続(PPPoEクライアント機能)を行い、IPアドレスを自動取得する。
〔PPPoE セッション1を使用〕
  NetGenesisのDHCPサーバーを利用する。
  NetGenesisにIPマスカレードテーブルを設定する。
(WWWサーバーをインターネットへ公開する。)
  WWWサーバーを運用するパソコンのIPアドレスを指定(固定)し、他のパソコンはNetGenesisのDHCPサーバーからIPアドレスを自動取得する。

NetGenesisのDHCPサーバーは、工場出荷値で最大253台(IPアドレス「192.168.0.2〜192.168.0.254」)のパソコン等へTCP/IP設定を行います。

この場合、以下のように設定します。
 
  DHCPサーバーが付与するIPアドレスの個数を、LAN内のパソコン台数等に応じて減らす。
  WWWサーバーを運用するパソコンのIPアドレスを、NetGenesisのDHCPサーバーが付与する範囲外に設定する。
 
 
  NetGenesisの設定
  

設定内容

LANポートIPアドレス
192.168.0.1/24(工場出荷値・変更する必要無し)
 ※「/24」は「255.255.255.0」に該当します。
DHCPサーバー
使用する。
 付与IPアドレス数:10 LAN内のパソコン台数等に応じて、工場出荷値の253から減らす。

詳しくは 12-1.DHCPサーバー設定 を参照して下さい。

  パソコン1〜2のTCP/IP設定
   

設定内容

IPアドレス
Windows XP/Vista/7/8
 → 「IPアドレスを自動的に取得する」
「DNSサーバーのアドレスを自動的に取得する」
Mac OS
 → 「DHCPサーバーを参照」、「DHCPサーバーを使用」

NetGenesisのDHCPサーバーから自動取得する内容
 ・IPアドレス 192.168.0.2〜192.168.0.11の中の1つ。
 ・サブネットマスク 255.255.255.0
 ・ゲートウェイ 192.168.0.1
 ・DNSサーバー 192.168.0.1
サブネットマスク
ゲートウェイ
(デフォルトゲートウェイ)
(ルータアドレス)
DNSサーバー
(ネームサーバー)

  パソコン3(WWWサーバー)のTCP/IP設定
   

設定内容

IPアドレス
192.168.0.100
(NetGenesisのDHCPサーバーが付与する範囲外)
サブネットマスク 255.255.255.0
ゲートウェイ
(デフォルトゲートウェイ)
(ルータアドレス)
192.168.0.1
(NetGenesisのLANポートIPアドレス)
DNSサーバー
(ネームサーバー)
192.168.0.1
(NetGenesisのLANポートIPアドレス)

  NetGenesisの設定を行うにあたって
  NetGenesisの設定は、NetGenesis内部のフラッシュROMに書き込まれます。
  LAN内の各パソコンでNetGenesisの設定を行う必要はありません。
  LAN内の各パソコンで必須となるのは、TCP/IP設定とWWWブラウザやメールソフトウェア等の設定です。
 
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2-7.ネットワーク構成例 へ戻る

プロバイダから複数の固定グローバルIPアドレスを取得し、複数固定IPアドレス変換を使用する例

以下の環境・設定を例に説明します。
  フレッツ光接続(PPPoEクライアント機能)で、プロバイダから固定グローバルIPアドレスを8個取得している。
(固定グローバルIPアドレスは「xxx.xxx.xxx.104〜xxx.xxx.xxx.111」を例とします。)
  NetGenesisのDHCPサーバーを利用する。
  NetGenesisの複数固定IPアドレス変換(NAT/IPマスカレード)機能を使用し、かつNAT変換を使用してWWWサーバーをインターネットへ公開する。
  WWWサーバーを運用するパソコンのIPアドレスを指定(固定)し、他のパソコンはNetGenesisのDHCPサーバーからIPアドレスを自動取得する。
(Windows 2000 ServerをWWWサーバーとします。)

NetGenesisのDHCPサーバーは、工場出荷値で最大253台(IPアドレス「192.168.0.2〜192.168.0.254」)のパソコン等へTCP/IP設定を行います。

この場合、以下のように設定します。
 
  DHCPサーバーが付与するIPアドレスの個数を、LAN内のパソコン台数等に応じて減らす。
  WWWサーバーを運用するパソコンのIPアドレスを、NetGenesisのDHCPサーバーが付与する範囲外で、かつNAT変換対象となるように設定する。
 
 
  NetGenesisの設定
  

設定内容

LANポートIPアドレス
192.168.0.1/24(工場出荷値・変更する必要無し)
 ※「/24」は「255.255.255.0」に該当します。
DHCPサーバー
使用する。
 付与IPアドレス数:25 LAN内のパソコン台数等に応じて、工場出荷値の253から減らす。

詳しくは 12-1.DHCPサーバー設定 を参照して下さい。
WANポート
動作モード: PPPoE セッション1 IPアドレス固定(1〜16個)
 [IPマスカレード変換有効]
・WAN側 IPマスカレード変換用IPアドレス:xxx.xxx.xxx.110
・サブネットマスク(変換IPアドレス数):255.255.255.248(/29・8個)
・LAN側 変換後の先頭IPアドレス:192.168.0.104
固定グローバル
IPアドレス
IPアドレス
変換方式
プライベート
IPアドレス
xxx.xxx.xxx.104・・・※1
(ネットワークアドレス)
IPアドレス変換
されません
192.168.0.104)・・・※2
xxx.xxx.xxx.105 NAT(1対1) 192.168.0.105
xxx.xxx.xxx.106 NAT(1対1) 192.168.0.106
xxx.xxx.xxx.107 NAT(1対1) 192.168.0.107
xxx.xxx.xxx.108 NAT(1対1) 192.168.0.108
xxx.xxx.xxx.109 NAT(1対1) 192.168.0.109
xxx.xxx.xxx.110 IPマスカレード
(1対複数)
192.168.0.110
 / 192.168.0.1〜104
 / 192.168.0.111〜254
xxx.xxx.xxx.111・・・※1
(ブロードキャストアドレス)
IPアドレス変換
されません
(192.168.0.111)・・・※2
※1: 固定グローバルIPアドレスの先頭(ネットワークアドレス)と最後(ブロードキャストアドレス)は、IPアドレス変換の対象外となります。
※2: プライベートIPアドレス「192.168.0.104」「192.168.0.111」は、固定IPアドレス「xxx.xxx.xxx.110」(WAN側 IPマスカレード変換用IPアドレス)にIPマスカレード変換されます。
  なお、「LAN側 変換後の先頭IPアドレス」設定欄の最後の数値(この例の場合、「192.168.0.104」)は、変換IPアドレス数の倍数でなければなりません。
詳しくは 6-1-2.PPPoE セッション1 IPアドレス固定(1〜16個)設定 を参照して下さい。

  パソコン1〜20のTCP/IP設定
   

設定内容

IPアドレス
Windows XP/Vista/7/8
 → 「IPアドレスを自動的に取得する」
「DNSサーバーのアドレスを自動的に取得する」
Mac OS
 → 「DHCPサーバーを参照」、「DHCPサーバーを使用」

NetGenesisのDHCPサーバーから自動取得する内容
 ・IPアドレス 192.168.0.2〜192.168.0.26の中の1つ。
 ・サブネットマスク 255.255.255.0
 ・ゲートウェイ 192.168.0.1
 ・DNSサーバー 192.168.0.1
サブネットマスク
ゲートウェイ
(デフォルトゲートウェイ)
(ルータアドレス)
DNSサーバー
(ネームサーバー)

  パソコン30(WWWサーバー)のTCP/IP設定
   

設定内容

IPアドレス
192.168.0.105
(NetGenesisのDHCPサーバーが付与する範囲外)
サブネットマスク 255.255.255.0
ゲートウェイ
(デフォルトゲートウェイ)
(ルータアドレス)
192.168.0.1
(NetGenesisのLANポートIPアドレス)
DNSサーバー
(ネームサーバー)
192.168.0.1
(NetGenesisのLANポートIPアドレス)

  NetGenesisの設定を行うにあたって
  NetGenesisの設定は、NetGenesis内部のフラッシュROMに書き込まれます。
  LAN内の各パソコンでNetGenesisの設定を行う必要はありません。
  LAN内の各パソコンで必須となるのは、TCP/IP設定とWWWブラウザやメールソフトウェア等の設定です。
 
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