LAN側でPPTPサーバーを運用するための設定

インターネット(WAN)側のPPTPクライアントからNetGenesisのLAN側PPTPサーバーへ接続するためには、PPTP変換を有効にする設定IPマスカレードテーブルの設定を行う必要があります。
以下の環境を例に、設定方法を説明します。
◆回線事業者:NTT東日本/NTT西日本 Bフレッツ
プロバイダからグローバルIPアドレスを自動取得する。
<"フレッツ(PPPoE)簡単設定" を行ってインターネット接続>
LAN内にPPTPサーバーを設置し、インターネット(WAN)側から接続できるようにする。
  サーバーのIPアドレスを192.168.0.254に固定します。
上記環境の場合、NetGenesis側に必要な設定は以下の通りです。
  PPTP変換を有効にする(VPN変換の設定)
  IPマスカレードテーブルの設定(以下の情報を設定)
 
 プロトコル
 
ポート番号
 
変換IPアドレス
:TCP
:1723番(pptp) ※
:192.168.0.254(サーバーのプライベートIPアドレス)
 
  ※ TCP 1723番を設定することにより、同時にGREプロトコルが転送されるようになります。

 (1)

PPTP変換の設定
  PPTP通信を行うために必要なPPTP変換の設定を行います。
  PPTP変換を有効に設定することにより、PPTP通信時に使用されるGREプロトコルのIPアドレス変換処理が行われるようになります。
 (2) IPマスカレードテーブルの設定
  上記環境例で必要なIPマスカレードテーブルの設定を行います。
  設定が完了した後、「設定の更新」(再起動)を行います。
   (補足) LAN内のPPTPサーバー・パソコンのTCP/IP設定
  LAN内の各端末のTCP/IP設定を確認します。
【 PPTPサーバーを運用する際の注意 】
契約しているプロバイダによっては、本設定を行ってもインターネット(WAN)側のPPTPクライアントからNetGenesisのLAN側PPTPサーバーへ接続できない場合があります。
  (プロバイダから自動取得したIPアドレス、あるいは割り当てられた固定IPアドレスがプライベートIPアドレスの場合や、セキュリティの問題によりプロバイダ側で遮断している場合等)
  LAN側でPPTPサーバーを運用する場合、あらかじめ契約しているプロバイダへ確認して下さい。
 
(1)PPTP変換の設定
メモ)
以降、NetGenesisのLANポートIPアドレスは192.168.0.1(工場出荷値)であることを前提とします。
  LANポートIPアドレスを変更されている方は、192.168.0.1の部分を変更したLANポートIPアドレスへ置き換えて下さい。
インターネット接続の設定が完了していることを前提とします。

PPTP変換を有効にする設定を行います。

 1)

WWWブラウザを起動し、アドレス入力欄に、192.168.0.1を入力して、Enter(Return)キーを押して下さい。
 

 2)

ユーザー認証画面が表示されますので、「ユーザー名」admin(半角英小文字)と入力して「OK」ボタンをクリックして下さい。
(パスワードは空欄。)
 
   ヒント:設定画面にログオンできないときの確認

 3)

NetGenesisの設定(トップ)画面が開きます。
左のメニューの「WANポートの設定」の「WANポート 動作モード設定」をクリックして下さい。
 

4)

「WANポート 動作モード設定」
画面が表示されます。
正しい動作モード(使用しているプロバイダに合った動作モード)が選択されていることを確認して「詳細設定」ボタンをクリックして下さい。
 
 
PPPoEクライアントの場合、「PPPoE 動作モード設定」画面が表示されます。
PPTP変換を有効にするPPPoEセッションの「詳細設定」ボタンをクリックして下さい。
 

5)

選択した動作モードの設定画面が開きます。
「IPアドレス変換の設定」欄の中の「PPTP変換の設定」にある "PPTP変換を有効にする" のチェックボックスにチェックを入れて下さい。
  チェックを入れた後、「設定」ボタンをクリックして下さい。
 
PPPoEクライアント・IPアドレス自動取得設定画面の例です。
(2)IPマスカレードテーブルの設定 へ進んで下さい。
 
(2)IPマスカレードテーブルの設定

IPマスカレードテーブルの設定を行い、「設定の更新」(再起動)を行います。
 ・・・ 「PPTP変換の設定」と「IPマスカレードテーブル設定」の設定内容をNetGenesisに書き込み、再起動を行います。

 1)

左のメニューの「WANポートの設定」の「IPマスカレードテーブル設定」をクリックして下さい。
 

2)

「IPマスカレードテーブル設定」画面が開きます。
使用するポートの登録リストの右端の「編集」ボタンをクリックして下さい。
 
以降PPPoEセッション1に登録する例を元に説明します。
 

3)

「IPマスカレードテーブル リスト追加・編集」画面が表示されます。
  「プロトコル」欄から「TCP」を選択して下さい。
 

4)

「変換IPアドレス」欄に192.168.0.254(PPTPサーバーのプライベートIPアドレス)を入力して下さい。
 

5)

「先頭ポート番号」「終了ポート番号」の両方に1723(pptp)(※)を入力して下さい。
 
 
 ※ TCP 1723番を設定することにより、同時にGREプロトコルが転送されるようになります。

6)

「追加」ボタンをクリックして下さい。
3〜5で選択・入力した情報が登録リストに追加されます。
 

7)

「設定」ボタンをクリックして下さい。
 

8)

PPTPサーバーを運用するために必要な設定は以上で完了です。
  左のメニューの「設定の更新」(黄色文字)をクリックして下さい。
 

9)

「更新」ボタン→「再起動」ボタンの順番にクリックして下さい。
 

「NetGenesisの再起動が完了しました。」と表示されると、設定完了です。
 
(補足) LAN内のPPTPサーバー・パソコンのTCP/IP設定
この環境例の場合、LAN内のPPTPサーバー・パソコンのTCP/IP設定を以下のように設定します。
 
−LAN内のPPTPサーバーのTCP/IP設定−
用 途 IPアドレス サブネットマスク ゲートウェイ ネームサーバー(DNS)
PPTPサーバー 192.168.0.254 255.255.255.0

192.168.0.1

192.168.0.1
 
−LAN内のパソコンのTCP/IP設定−
  IPアドレス サブネットマスク ゲートウェイ ネームサーバー
(DNS)
設定内容
《IPアドレス自動取得に設定します。》
各パソコンのTCP/IP設定を開き、以下を選択して下さい。
Windows 7/Vista/XP
 
「IPアドレスを自動的に取得する」
「DNSサーバーのアドレスを自動的に取得する」
Mac OS X
  →「DHCPサーバーを使用」
NetGenesisのDHCPサーバーから
自動取得する内容
192.168.0.2
 〜192.168.0.253
255.255.255.0 192.168.0.1 192.168.0.1
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