10-5.接続できない場合(SYSLOG表示の確認)

ダイヤルアップIP接続の設定を行っても通信できないときは、NetGenesisのSYSLOG表示を確認して下さい。


SYSLOGを確認することにより、接続できない原因を調べることが可能です。

設定画面のメニューの「制御・情報表示」の中の、[SYSLOG表示]をクリックして下さい。


「SYSLOG表示」画面が表示されます。


 

  ダイヤルアップIP接続 成功例1(手動接続)
  ダイヤルアップIP接続(手動接続)に成功した場合、以下のようなメッセージが表示されます。
 
 NWG OPT V4.xxx Syslog start.
 S02: : [CONNECT REQ] Manual connect request received. (1)
 S02:-->: AT
 S02:<--: OK

 S02:-->: ATE0V1
 S02:<--: OK

 S02:-->: AT
 S02:<--: OK

 S02:-->: AT$N11=0 (2)
 S02:<--: OK

 S02:-->: ATDTxxxx-xxxx-xxxx (3)
 S02:<--: CONNECT 64000

 S02:PPP: Open start.
 S02:PPP: LCP UP.
 S02:PPP: CHAP UP. (4)
 S02:PPP: IPCP UP. My IP=xxx.xxx.xxx.222, Peer IP=xxx.xxx.xxx.253
 S02:PPP: PriDNS=xxx.yyy.zzz.98, SecDNS=xxx.yyy.zzz.99
 S02: : Connect successfully.(--:--:--) (5)
 
 (1) 「PPPoE/シリアルポート情報・制御」画面で[接続]ボタンを押した。
 (2) 追加ATコマンドを送出。
 (3) アクセスポイントに発信。
 (4) ユーザー認証(ユーザー名、パスワードの確認)が正常に行われた。
(接続先の認証方法によっては、"PAP UP" と表示されます。)
 (5) PPPoE接続完了。(接続成功)
 
 → 上記のように表示されても接続ができない場合、ルーティング設定が原因と思われます。
  10-2.スタティックルーティング設定 [送信先IPアドレスによる振り分け]
  10-3.ソースルーティング設定 [送信元IPアドレスによる振り分け]

  ダイヤルアップIP接続 成功例2 (自動接続)
  ダイヤルアップIP接続(自動接続)に成功した場合、以下のようなメッセージが表示されます。
 
 NWG OPT V4.xxx Syslog start.
 SYS:DNS: Auto DNS Connect start from 192.168.0.2 (S02) (1)
 S02:-->: AT
 S02:<--: OK

 S02:-->: ATE0V1
 S02:<--: OK

 S02:-->: AT
 S02:<--: OK

 S02:-->: AT$N11=0 (2)
 S02:<--: OK

 S02:-->: ATDTxxxx-xxxx-xxxx (3)
 S02:<--: CONNECT 64000

 S02:PPP: Open start.
 S02:PPP: LCP UP.
 S02:PPP: CHAP UP. (4)
 S02:PPP: IPCP UP. My IP=xxx.xxx.xxx.222, Peer IP=xxx.xxx.xxx.253
 S02:PPP: PriDNS=xxx.yyy.zzz.98, SecDNS=xxx.yyy.zzz.99
 S02: : Connect successfully.(--:--:--) (5)
 
 (1) IPアドレス「192.168.0.2」からのDNSリクエスト(名前解決要求)により自動接続開始。
 (2) 追加ATコマンドを送出。
 (3) アクセスポイントに発信。
 (4) ユーザー認証(ユーザー名、パスワードの確認)が正常に行われた。
(接続先の認証方法によっては、"PAP UP" と表示されます。)
 (5) PPPoE接続完了。(接続成功)
 
 → 上記のように表示されても接続ができない場合、ルーティング設定が原因と思われます。
  10-2.スタティックルーティング設定 [送信先IPアドレスによる振り分け]
  10-3.ソースルーティング設定 [送信元IPアドレスによる振り分け]

  ダイヤルアップIP接続 失敗例1 SYSLOGに何も表示されない
 
 NWG OPT V4.xxx Syslog start.
 
 
 → シリアルポート 動作モード設定から「ダイヤルアップIP接続を使用する」にチェックが入っているかを確認して下さい。
  10-1.シリアルポート 動作モード設定 を確認して下さい。

  ダイヤルアップIP接続 失敗例2 "CHAP DOWN" または "PAP DOWN" 〔認証失敗〕
  ユーザー名、またはパスワードに誤りがある場合、以下のように "CHAP DOWN" または "PAP DOWN" と表示されます。
 
 NWG OPT V4.xxx Syslog start.
 S02: : [CONNECT REQ] Manual connect request received. (1)
 S02:-->: AT
 S02:<--: OK

 S02:-->: ATE0V1
 S02:<--: OK

 S02:-->: AT
 S02:<--: OK

 S02:-->: AT$S12
 S02:<--: OK

 S02:-->: ATDTxxxx-xxxx-xxxx (2)
 S02:<--: CONNECT 64000

 S02:PPP: Open start.
 S02:PPP: LCP UP.
 S02:PPP: CHAP DOWN. (3)
 S02:PPP: LCP DOWN.
 
 * 最後に "Disconnect successfully, duration xx:xx:xx.(yy:yy:yy)" (回線切断完了のメッセージ)が表示されます。
 
 (1) 「PPPoE/シリアルポート情報・制御」画面で[接続]ボタンを押した。
 (2) アクセスポイントに発信。
 (3) ユーザー認証(ユーザー名、パスワードの確認)に失敗した。
(接続先の認証方法によっては、"PAP DOWN" と表示されます。)
 
 → シリアルポート 動作モード設定から「接続情報(アカウント)の設定」の「ユーザー名」と「パスワード」を確認して下さい。
  10-1.シリアルポート 動作モード設定 の「接続情報(アカウント)の設定」を確認して下さい。

  ダイヤルアップIP接続 失敗例3 "AT" で停止
 
 NWG OPT V4.xxx Syslog start.
 S02: : [CONNECT REQ] Manual connect request received.
 S02:-->: AT
 
 * しばらくすると、"Disconnect successfully, duration xx:xx:xx.(yy:yy:yy)" (回線切断完了のメッセージ)が表示されます。
 
 → ISDNターミナルアダプタ/アナログモデムが応答していません。
以下の内容を確認して下さい。

 
  ISDNターミナルアダプタ/アナログモデムとNetGenesisのシリアルポートの接続を確認して下さい。
(NetGenesis専用シリアルケーブルを使用しているか、確認して下さい。)
  1-3.各部の名称と各機器との接続の シリアルポートとの接続 を参照して下さい。
 
  端末(DTE)速度の設定で、ISDNターミナルアダプタ/アナログモデムが対応している速度が選択されているか確認して下さい。
  10-1.シリアルポート 動作モード設定 の「端末速度(DTE)の設定」を確認して下さい。

  ダイヤルアップIP接続 失敗例4 "NO DIALTONE"
 
 NWG OPT V4.xxx Syslog start.
 S02: : [CONNECT REQ] Manual connect request received. 
 S02:-->: AT
 S02:<--: OK

 S02:-->: ATE0V1
 S02:<--: OK

 S02:-->: AT
 S02:<--: OK

 S02:-->: AT$S12
 S02:<--: OK

 S02:-->: ATDTxxxx-xxxx-xxxx
 S02:<--: NO DIALTONE
 
 * しばらくすると、"Disconnect successfully, duration xx:xx:xx.(yy:yy:yy)" (回線切断完了のメッセージ)が表示されます。
 
 → ISDNターミナルアダプタ/アナログモデムが、電話回線のダイヤルトーンを検出できていません。
ISDNターミナルアダプタ/アナログモデムと電話回線が正しく接続されているか確認して下さい。


  ダイヤルアップIP接続 失敗例5 "BUSY"
 
 NWG OPT V4.xxx Syslog start.
 S02: : [CONNECT REQ] Manual connect request received. 
 S02:-->: AT
 S02:<--: OK

 S02:-->: ATE0V1
 S02:<--: OK

 S02:-->: AT
 S02:<--: OK

 S02:-->: AT$S12
 S02:<--: OK

 S02:-->: ATDTxxxx-xxxx-xxxx
 S02:<--: BUSY
 
 * しばらくすると、"Disconnect successfully, duration xx:xx:xx.(yy:yy:yy)" (回線切断完了のメッセージ)が表示されます。
 
 → アクセスポイントが話し中です。
アクセスポイントが正しく設定されているか確認して下さい。

  10-1.シリアルポート 動作モード設定 の「接続情報(アカウント)の設定」を確認して下さい。

  ダイヤルアップIP接続 失敗例6 "NO CARRIER"
 
 NWG OPT V4.xxx Syslog start.
 S02: : [CONNECT REQ] Manual connect request received. 
 S02:-->: AT
 S02:<--: OK

 S02:-->: ATE0V1
 S02:<--: OK

 S02:-->: AT
 S02:<--: OK

 S02:-->: AT$S12
 S02:<--: OK

 S02:-->: ATDTxxxx-xxxx-xxxx
 S02:<--: NO CARRIER
 
 * しばらくすると、"Disconnect successfully, duration xx:xx:xx.(yy:yy:yy)" (回線切断完了のメッセージ)が表示されます。
 
 → アクセスポイントが応答していません。
以下の内容を確認して下さい。

 
  アクセスポイントが正しく設定されているか確認して下さい。
  10-1.シリアルポート 動作モード設定 の「接続情報(アカウント)の設定」を確認して下さい。
 
  回線の種類(トーン、パルス)が正しく設定されているか確認して下さい。
  10-1.シリアルポート 動作モード設定 の「回線の種類」を確認して下さい。
 
  アクセスポイントの種別を確認して下さい。
  ISPによっては、ISDNとアナログのアクセスポイントを分けている場合があります。

  ダイヤルアップIP接続 失敗例7 "ERROR"
  追加ATコマンドの設定に誤りがあります。
 
 NWG OPT V4.xxx Syslog start.
 S02: : [CONNECT REQ] Manual connect request received. 
 S02:-->: AT
 S02:<--: OK

 S02:-->: ATE0V1
 S02:<--: OK

 S02:-->: AT
 S02:<--: OK

 S02:-->: AT$S12
 S02:<--: ERROR
 
 * しばらくすると、"Disconnect successfully, duration xx:xx:xx.(yy:yy:yy)" (回線切断完了のメッセージ)が表示されます。
 
 → 追加ATコマンドが正しく設定されているか確認して下さい。
  10-1.シリアルポート 動作モード設定 の「追加ATコマンドの設定」を確認して下さい。

 
直前に表示したページへ戻る
10.ダイヤルアップIP接続を行う へ戻る