7-7 モデム/ターミナルアダプタの設定


使用するモデム/ターミナルアダプタの設定について説明します。

使用環境に合わせて以下を参照して下さい。

  7-7-1 ISDN専用線の設定
  7-7-2 アナログ専用線の設定


NetGenesis Plusの内蔵モデム(モデムポート)については以下を参照して下さい。

  7-7-3 NetGenesis Plusの内蔵モデムの設定



7-7-1 ISDN専用線の設定


ISDN専用線を使用する場合の設定について説明します。

  ※ シリアルポートの設定画面を開く手順が分からない場合は こちら を参照して下さい。
(WWWブラウザの別ウィンドウが開きます。)

ISDN専用線を使用するためには、以下の条件を満たしているターミナルアダプタ(TA)を使用して下さい。

  使用するISDN専用線(OCNエコノミーやディジタルアクセス64/128等)に対応していること。
 ※ ターミナルアダプタによっては、ISDN専用線へ接続するにあたり、ターミナルアダプタ本体のディップスイッチの設定が必要となる場合があります。
詳しくはターミナルアダプタのマニュアルを参照するか、ターミナルアダプタのメーカーへお問い合せ下さい。
  ATコマンドの発行により接続が可能なこと。
(電源ONと同時に自動的に回線接続を行うターミナルアダプタは使用できません。)


以下の各設定を行って下さい。

  ISDN専用線の選択/専用線接続ATコマンドの入力
  ターミナルアダプタの選択
  追加ATコマンド(オプション)の設定



  ISDN専用線の選択/専用線接続ATコマンドの入力

ISDN専用線の選択、専用線接続ATコマンドの入力について説明します。

以下のように設定を行って下さい。

  [回線の種類]欄の中から、[ISDN:専用線]を選択して下さい。
  [専用線接続ATコマンド (専用線接続時 必須)]欄に、回線接続に必要なATコマンド(ATDT0)等を入力して下さい。

Check
Point

回線接続に必要なATコマンドについては、使用するターミナルアダプタのマニュアルを参照して下さい。


ターミナルアダプタの選択 へ進んで下さい。




  ターミナルアダプタの選択

使用するターミナルアダプタの選択について説明します。

工場出荷値として

 「Standard Modem / TA (56K,33.6K,28.8Kbps / PPP:64Kbps)」

が選択されています。

 ・ ターミナルアダプタに付属していたWindows用infファイルを紛失してしまい、入手することができない場合、工場出荷値の「Standard Modem / TA (56K,33.6K,28.8Kbps / PPP:64Kbps)」のまま変更せず、追加ATコマンド(オプション)の設定 を行って下さい。
(専用線の通信モードを設定するための、追加ATコマンドの設定を行って下さい。)

使用しているオペレーティングシステムに応じて、以下を参照して下さい。

 infファイルを読み込む(Windows)
 infファイルを読み込み(MacOS)
 infファイルを読み込む(UNIX)

 

NetGenesisに工場出荷値として標準登録されているターミナルアダプタは、主にINSネット64回線でPPP接続(同期64Kbps)を行うためのものです。
ISDN専用線へ接続する場合、標準登録機種は選択せずに必ずinfファイルを読み込むようにして下さい。


  infファイルを読み込む(Windows)

Windowsを使用している場合の確認

Windowsの表示設定(フォルダオプション等)を以下の設定にすると、infファイルをより探しやすくなります。

 [登録されているファイルの拡張子は表示しない] チェックを外す。

【 確認手順(Windows 98の例) 】
1. [マイコンピュータ]をダブルクリックして下さい。
2. [表示]→[フォルダ オプション]と順番にクリックして下さい。
3. 「フォルダオプション」画面で、[表示]のタブをクリックして下さい。
4. [詳細設定]欄の中の、[登録されているファイルの拡張子は表示しない]のチェックが外れているか確認して下さい。
5. [OK]ボタンをクリックして下さい。



以下の手順でinfファイルを読み込んで下さい。
(Windows 98の例です。)
  1. infファイルの入っているフロッピーディスクやCD-ROM(モデム/TAに付属のもの)を、パソコンのフロッピーディスクドライブ(CD-ROMドライブ)にセットして下さい。


  2. [モデム/ターミナルアダプタの選択]欄の中の、[参照...]ボタンをクリックして下さい。


  3. 「ファイルの選択」画面が表示されます。

    [▼]ボタンをクリックして、infファイルの入っているディスクのドライブを選択して下さい。

    以降、フロッピーディスクドライブからinfファイルを読み込む方法を例に説明します。


  4. infファイルを選択します。

    infファイルは一般的に、以下のような名前になっています。
    mdm****.inf  (****はメーカーや機種により異なります。)
    infファイルを選択した後、[開く]ボタンをクリックして下さい。

    Check
    Point

    モデム/TAに付属のフロッピーディスクやCD-ROMの中のどのフォルダにinfファイルが入っているか、分からない場合はモデム/TAのマニュアルを参照して下さい。


  5. [ディスクを使用してINFファイルを指定]の下の入力欄に、選択したinfファイルが表示されていることを確認して、[読み込み]ボタンをクリックして下さい。


  6. [登録されているモデム/ターミナルアダプタ一覧]に、使用しているモデム/TAが表示されていることを確認して下さい。

     ※ ターミナルアダプタのWindows 2000用infファイルを読み込んだ場合、以降の設定画面・手順が若干異なります。
    詳しくは こちら を参照して下さい。
    (WWWブラウザの別ウィンドウが開きます。)

    Check
    Point

    [読み込み]ボタンをクリックすると、infファイルを読み込んだ後にWWWブラウザ設定画面が更新されますので、必要に応じて画面を下にスクロールさせて下さい。


  7. 表示された一覧の中から使用するモデム/TAを選択して、[選択]ボタンをクリックして下さい。

    [現在選択されているモデム/ターミナルアダプタ]欄に、選択したモデム/TAが表示されます。

専用線の通信モードについて
OCNエコノミー等、専用線の通信モードの選択が可能な場合、上記画面で使用する専用線にあった通信モードを選択して下さい。
 ※ ターミナルアダプタによっては、ターミナルアダプタ本体のディップスイッチの設定が必要となる場合があります。
ターミナルアダプタの通信モードについては、ターミナルアダプタのマニュアルを参照して下さい。
専用線の通信モードが表示されない場合、どれか1つを選択して下さい。(通信モードの設定は次項の 追加ATコマンド(オプション)の設定 で行います。)

以上でターミナルアダプタの選択は完了です。

追加ATコマンド(オプション)の設定 へ進んで下さい。



  infファイルを読み込む(MacOS)

MacOS 7.6.1〜8.1を使用している場合の確認

MacOS 7.6.1〜8.1を使用している場合、[PC Exchange]がON(入)に設定されているか確認して下さい。

[アップルメニュー]をクリックして、[コントロールパネル]の中の[PC Exchange]を起動して下さい。

このとき、[PC Exchange]がON(入)になっているか確認して下さい。



以下の手順でinfファイルを読み込んで下さい。

  1. infファイルの入っているフロッピーディスクやCD-ROM(モデム/TAに付属のもの)を、パソコンのフロッピーディスクドライブ(CD-ROMドライブ)にセットして下さい。

  2. [モデム/ターミナルアダプタの選択]欄の中の、[参照...]ボタンをクリックして下さい。



  3. 「開く」画面が表示されます。
    リストの中からフロッピーディスクのアイコンを探し、ダブルクリックして下さい。


  4. infファイルを選択します。

    infファイルは一般的に、以下のような名前になっています。
    mdm****.inf  (****はメーカーや機種により異なります。)
    infファイルを選択した後、[開く]ボタンをクリックして下さい。

    Check
    Point

    モデム/TAに付属のフロッピーディスクやCD-ROMの中のどのフォルダにinfファイルが入っているか、分からない場合はモデム/TAのマニュアルを参照して下さい。


  5. [ディスクを使用してINFファイルを指定]の下の入力欄に、選択したinfファイルが表示されていることを確認して[読み込み]ボタンをクリックして下さい。


  6. [登録されているモデム/ターミナルアダプタ一覧]に、使用しているモデム/TAが表示されていることを確認して下さい。

     ※ ターミナルアダプタのWindows 2000用infファイルを読み込んだ場合、以降の設定画面・手順が若干異なります。
    詳しくは こちら を参照して下さい。
    (WWWブラウザの別ウィンドウが開きます。)


    Check
    Point

    [読み込み]ボタンをクリックすると、infファイルを読み込んだ後にWWWブラウザ設定画面が更新されますので、必要に応じて画面を下にスクロールさせて下さい。
    MacOS用のCCLファイルは使用できません。

  7. 表示された一覧の中から、使用するモデム/TAを選択して、[選択]ボタンをクリックして下さい。

    [現在選択されているモデム/ターミナルアダプタ]欄に、選択したモデム/TAが表示されます。

専用線の通信モードについて
OCNエコノミー等、専用線の通信モードの選択が可能な場合、上記画面で使用する専用線にあった通信モードを選択して下さい。
 ※ ターミナルアダプタによっては、ターミナルアダプタ本体のディップスイッチの設定が必要となる場合があります。
ターミナルアダプタの通信モードについては、ターミナルアダプタのマニュアルを参照して下さい。
専用線の通信モードが表示されない場合、どれか1つを選択して下さい。(通信モードの設定は次項の 追加ATコマンド(オプション)の設定 で行います。)

以上でターミナルアダプタの選択は完了です。

追加ATコマンド(オプション)の設定 へ進んで下さい。



  infファイルを読み込む(UNIX)

ディスクのマウントについて

モデム/TAに付属のフロッピーディスク、またはCD-ROMからinfファイルを読み込む場合、あらかじめドライブをマウントしておいて下さい。
ドライブのマウント方法について、詳しくは使用しているオペレーティングシステムのヘルプやマニュアルを参照して下さい。

以下の手順でinfファイルを読み込んで下さい。
  1. [モデム/ターミナルアダプタの選択]欄の中の、[参照...]ボタンをクリックして下さい。


  2. 「参照...」画面が表示されます。

    マウントしたフロッピーディスクから、infファイルを読み込みます。

    infファイルは一般的に、以下のような名前になっています。
    mdm****.inf  (****はメーカーや機種により異なります。)
    [ファイル]欄でinfファイルを選択すると、[選択]欄に表示されます。

    [OK]ボタンをクリックして下さい。

    Check
    Point

    モデム/TAに付属のフロッピーディスクやCD-ROMの中のどのフォルダにinfファイルが入っているか、分からない場合はモデム/TAのマニュアルを参照して下さい。


  3. [ディスクを使用してINFファイルを指定]の下の入力欄に、選択したinfファイルが表示されていることを確認して、[読み込み]ボタンをクリックして下さい。


  4. [登録されているモデム/ターミナルアダプタ一覧]に、使用しているモデム/TAが表示されていることを確認して下さい。

     ※ ターミナルアダプタのWindows 2000用infファイルを読み込んだ場合、以降の設定画面・手順が若干異なります。
    詳しくは こちら を参照して下さい。
    (WWWブラウザの別ウィンドウが開きます。)

    Check
    Point

    [読み込み]ボタンをクリックすると、infファイルを読み込んだ後にWWWブラウザ設定画面が更新されますので、必要に応じて画面を下にスクロールさせて下さい。


  5. 表示された一覧の中から、使用するモデム/TAを選択して、[選択]ボタンをクリックして下さい。

    [現在選択されているモデム/ターミナルアダプタ]欄に、選択したモデム/TAが表示されます。

専用線の通信モードについて
OCNエコノミー等、専用線の通信モードの選択が可能な場合、上記画面で使用する専用線にあった通信モードを選択して下さい。
 ※ ターミナルアダプタによっては、ターミナルアダプタ本体のディップスイッチの設定が必要となる場合があります。
ターミナルアダプタの通信モードについては、ターミナルアダプタのマニュアルを参照して下さい。
専用線の通信モードが表示されない場合、どれか1つを選択して下さい。(通信モードの設定は次項の 追加ATコマンド(オプション)の設定 で行います。)

以上でモデム/ターミナルアダプタの選択は完了です。

追加ATコマンド(オプション)の設定 へ進んで下さい。




  追加ATコマンド(オプション)の設定

追加ATコマンドの設定について説明します。
(必要に応じて設定して下さい。設定しない場合は 7-8 通信速度の設定 へ進んで下さい。)

以下に該当する場合、追加ATコマンドの設定は必須です。
 ・ infファイルを読み込んでターミナルアダプタを選択する際に、専用線の通信モードが無かった。
  または....
 ・ ターミナルアダプタに付属していたWindows用infファイルを紛失してしまい、入手することができない。
  または....
 ・ MacOSで設定を行っていて、ターミナルアダプタに付属のCD-ROMの中から、Windows用infファイルを見つけることができなかった。
  → 「現在 選択されているモデム/ターミナルアダプタ」欄が
 「-- Standard Modem / TA (56K,33.6K,28.8Kbps / PPP:64Kbps」
のまま(工場出荷値)になっている。

追加するATコマンドについては、使用するターミナルアダプタのマニュアルを参照して下さい。
 ※ ターミナルアダプタのマニュアルの中で、「データポートの設定」や「通信モードの設定」、「回線速度の設定」等のATコマンドを調べ、接続先のISP等にあった設定を行うようにして下さい。(OCNエコノミーやディジタルアクセス64/128等)
なお、ターミナルアダプタによっては、ターミナルアダプタ本体のディップスイッチの設定によって、専用線の通信モードの設定を行う場合があります。

Check
Point

[追加ATコマンド(オプション)]欄で設定するATコマンドは、接続を行う直前(ATDT0コマンドを発行する直前)にターミナルアダプタへ送られます。infファイルの設定値よりも優先されます。


infファイルを読み込んでターミナルアダプタを選択する際に、専用線の通信モードを選択することができなかった場合、ここで設定します。 

例えば、当社(マイクロ総合研究所)製品 MDS128TA(ターミナルアダプタ)をOCNエコノミーで使用する場合で、infファイルを入手できない場合、「現在 選択されているモデム/ターミナルアダプタ」欄は「-- Standard Modem / TA (56K,33.6K,28.8Kbps / PPP:64Kbps」のままで、「追加ATコマンド」欄に「AT$D10=1」 コマンドを追加します。

備考1 〜 CD信号の設定について 〜

モデム/TAの設定は、「通信中にCD(キャリア)信号がONになる」ように設定して下さい。
「CD信号を常にONにする」設定にはしないで下さい。
一般的に、CD信号の制御コマンドは AT&Cコマンドです。
(詳しくは、使用するモデム/TAのマニュアルを参照して下さい。)
 ・ モデム/TAの工場出荷値が AT&C1 の場合
CD信号は、キャリアが検出されるとONになります。(○)
[追加ATコマンド(オプション)]に追加する必要ありません。
 ・ モデム/TAの工場出荷値が AT&C0 の場合
CD信号を常にONにします。(×)
[追加ATコマンド(オプション)]に AT&C1 を設定しなければなりません。
  ※ モデム/TAのマニュアルには「相手モデムのキャリアに従う」や「キャリアが検出されるとCD信号がON」等、記載されている内容が異なる場合があります。


以上でモデム/ターミナルアダプタの設定は完了です。

7-8 通信速度の設定 へ進んで下さい。


7-8 通信速度の設定


NetGenesisとモデム/TA間の通信速度の設定について説明します。

通信速度の設定を行うにあたって

 ・ ここで設定する通信速度(ボーレート)は、ISP等との通信速度ではありません。
NetGenesisとモデム/TA間の通信速度(端末速度、DTE速度)です。
 ・ 設定する通信速度(ボーレート)は、使用するモデム/TAのサポート範囲内の通信速度(ボーレート)を選択して下さい。
モデム/TAのサポート範囲外の通信速度(ボーレート)を選択すると接続先へ接続することができませんので注意して下さい。


以下の手順で設定を行って下さい。
  1. [通信速度の設定]ボタンをクリックして下さい。

  2. [ボーレート]欄の右端の、[▼]ボタンをクリックして下さい。

  3. 使用するモデム/TAの通信速度(端末速度、DTE速度)を選択して下さい。
    (工場出荷値:115,200bps)

     ※ NetGenesis Plusの内蔵モデムは「230,400bps」までサポートしています


以上で通信速度の設定は完了です。

第8章 専用線IP接続の設定 へ進んで下さい。