アナログ専用線を使用する場合の設定について説明します。
※ |
シリアルポートの設定画面を開く手順が分からない場合は こちら
を参照して下さい。
(WWWブラウザの別ウィンドウが開きます。) |
アナログ専用線を使用するためには、以下の条件を満たしているモデムを使用して下さい。
● |
ATD、ATAコマンドの発行により接続が可能なこと。
(電源ONと同時に自動的に回線接続を行うモデムは使用できません。) |
|
● |
ATコマンドにより接続速度の設定が可能なこと。 |
|
● |
アナログ専用線での使用に対し(財)電気通信端末機器審査協会(JATE)の認定を受けていること。 |
|
|
詳しくは使用するモデムのマニュアルを参照、またはモデムのメーカーへお問い合わせ下さい。 |
以下の各設定を行って下さい。
■ |
アナログ専用線の選択/専用線接続ATコマンドの入力
アナログ専用線の選択、専用線接続ATコマンドの入力について説明します。
[回線の種類]欄の中から、[アナログ:専用線(発信側)]か[アナログ:専用線(着信側)]を選択し、接続に必要なATコマンドを入力して下さい。
● |
アナログ:専用線(発信側)を選択した場合 |
|
[専用線接続ATコマンド (専用線接続時 必須)]欄に、「ATD」を入力して下さい。
|
● |
アナログ:専用線(着信側)を選択した場合 |
|
[専用線接続ATコマンド (専用線接続時 必須)]欄に、「ATA」を入力して下さい。
|
|
モデムの選択 へ進んで下さい。
|
■ |
モデムの選択
使用するモデムの選択について説明します。
工場出荷値として
「Standard Modem / TA (56K,33.6K,28.8Kbps / PPP:64Kbps)」 |
が選択されていますので、通常はこのまま変更せずにお使い下さい。
|
接続速度の設定 へ進んで下さい。
|
■ |
接続速度の設定
接続速度の設定について説明します。
|
設定するATコマンドについては、使用するモデムのマニュアルを参照して下さい。 |
[追加ATコマンド(オプション)]欄で設定するATコマンドは、接続を行う直前(ATD・ATAコマンドを発行する直前)にモデムへ送られます。infファイルの設定値よりも優先されます。 |
必要な設定内容は以下の通りです。
● |
通信規格をV.34(最大接続速度33.6Kbps)に設定する。 |
|
※ |
相手モデムがV.34に対応していない場合、相手モデムにあわせて通信規格を設定して下さい。 |
|
● |
接続の際の最低速度と最高速度を設定する。 |
例えば、当社(マイクロ総合研究所)製56Kbpsモデムを使用する場合、「AT+MS=11,1,9600,33600」を設定します。
このコマンドにより、以下の設定が行われます。
(相手モデムに応じてV.32/9600bps〜V.32bis/14400bps〜V.34/最大接続速度33600bpsで接続することが可能です。)
通信規格 |
V.34 |
接続自動モード |
使用する |
接続時の最低速度 |
9600bps |
接続時の最高速度 |
33600bps |
備考1 〜 回線状況と接続速度の設定について 〜
|
接続時の最低速度及び最高速度は、それぞれ使用する回線状況・品質に応じて最適な範囲を設定して下さい。(詳しくは、使用するモデムのマニュアルを参照して下さい。) |
例1) |
接続時の最低速度:21600bps、最高速度:28800bpsに設定する。
(21600〜28800bpsで接続されます。) |
|
→ AT+MS=11,1,21600,28800 |
|
例2) |
接続時の最低速度:28800bps、最高速度:33600bpsに設定する。
(28800〜33600bpsで接続されます。) |
|
→ AT+MS=11,1,28800,33600 |
|
例3) |
通信規格をV.32bis/最大接続速度14400bpsに設定する。
(4800〜14400bpsで接続されます。) |
|
→ AT+MS=10 |
|
|
備考2 〜 CD信号の設定について 〜
|
モデム/TAの設定は、「通信中にCD(キャリア)信号がONになる」※ように設定して下さい。 |
「CD信号を常にONにする」設定にはしないで下さい。 |
一般的に、CD信号の制御コマンドは AT&Cコマンドです。
(詳しくは、使用するモデム/TAのマニュアルを参照して下さい。) |
・ |
モデム/TAの工場出荷値が AT&C1 の場合
CD信号は、キャリアが検出されるとONになります。(○)
[追加ATコマンド(オプション)]に追加する必要ありません。 |
|
※NetGenesis Plusの内蔵モデムの工場出荷値は AT&C1 です。 |
|
|
・ |
モデム/TAの工場出荷値が AT&C0 の場合
CD信号を常にONにします。(×)
[追加ATコマンド(オプション)]に AT&C1 を設定しなければなりません。 |
|
※ |
モデム/TAのマニュアルには「相手モデムのキャリアに従う」や「キャリアが検出されるとCD信号がON」等、記載されている内容が異なる場合があります。 |
|
|
|
|
以上でモデム/ターミナルアダプタの設定は完了です。
7-8 通信速度の設定 へ進んで下さい。
|