8-3 ルーティングの設定


LAN内からNetGenesisへ送られたTCP/IPパケットを、NetGenesisのシリアルポートを通してLAN外へ送るための設定(シリアルポートのルーティング設定)について説明します。

「LAN型ダイヤルアップIP接続の設定」画面で、[ルーティング設定」ボタンをクリックして「ルーティングの設定」画面を開いて下さい。

  ※ ルーティングの設定画面を開く手順が分からない場合は こちら を参照して下さい。 (WWWブラウザの別ウィンドウが開きます。)


ルーティングの方法

ルーティングの方法には以下の2種類があります。


  デフォルトゲートウェイに設定する
NetGenesisと異なるネットワークアドレス宛のTCP/IPパケットを、全てシリアルポート宛に送ります。
設定方法については デフォルトゲートウェイの設定を参照して下さい。

  ※ 「ISP・LAN型ダイヤルアップIP接続」の場合、そのシリアルポートがデフォルトゲートウェイに設定されます。
NetGenesis Plusのモデムポート(内蔵モデム)を使用する場合、「このモデムポートがデフォルトゲートウェイとなります」という表記になります。


  ルーティングテーブルを設定する
NetGenesisへ送られたTCP/IPパケットを、シリアルポート経由で送るための相手先のネットワークアドレスを設定します。
設定方法については ルーティングテーブルの設定を参照して下さい。


Check
Point

デフォルトゲートウェイとルーティングテーブルを併用することも可能です。その場合、ルーティングテーブルが優先されます。




デフォルトゲートウェイの設定


シリアルポートをデフォルトゲートウェイに設定する場合の設定について説明します。

「ISP・LAN型ダイヤルアップIP接続」場合、そのシリアルポートがデフォルトゲートウェイに設定されます。
設定可能な項目は[メトリック]のみとなります。
 ※ NetGenesis Plusのモデムポート(内蔵モデム)を使用する場合、「このモデムポートがデフォルトゲートウェイとなります」という表記になります。

  1. [このシリアルポートをデフォルトゲートウェイに設定]にチェックを入れて下さい。


  2. メトリック(ルーティングの優先順位)の設定を行います。

      LAN内にルータがNetGenesis 1台のみの場合
    (片方のシリアルポートのみを使用する場合)
      → そのまま変更せず「1」で使用して下さい。

      LAN内に他のルータがある場合
     →
     ・ NetGenesis(設定を行っているシリアルポート)を最優先にする場合、そのまま変更せず「1」で使用して下さい。
     ・ 他のルータ等を優先させる場合、環境に応じてメトリック値を選択して下さい。

デフォルトゲートウェイの設定が完了しましたら、以下へ進んで下さい。

  ルーティングテーブルを設定する場合
ルーティングテーブルの設定 へ進んで下さい。

  ルーティングテーブルを設定しない場合
8-4 IPアドレス変換(専用線NAT)の設定 へ進んで下さい。




ルーティングテーブルを設定する


シリアルポートにルーティングテーブルを設定する場合の設定について説明します。

以下の各項目を参照して下さい。
  ルーティングテーブルの新規登録
  ルーティングテーブル登録情報の編集(修正)
  ルーティングテーブル登録情報の削除

Check
Point

登録可能なテーブル情報数は、最大8個です。




ルーティングテーブルの新規登録



以下の手順でルーティングテーブルの登録を行って下さい。

  1. 「ルーティングテーブル設定」欄の中の[IPアドレス]と[サブネットマスク]に、それぞれ登録するIPアドレスとサブネットマスクを半角数字で入力して下さい。

    Check
    Point

    IPアドレスとサブネットマスクの組み合わせにより、ネットワークアドレスが決定します。


  2. メトリック(ルーティングの優先順位)の設定を行います。

      LAN内にルータがNetGenesis 1台のみの場合
    (片方のシリアルポートのみを使用する場合)
     → そのまま変更せず「1」で使用して下さい。

      LAN内に他のルータがある場合
     →
     ・ NetGenesis(設定を行っているシリアルポート)を最優先にする場合、そのまま変更せず「1」で使用して下さい。
     ・ 他のルータ等を優先させる場合、環境に応じてメトリック値を選択して下さい。


  3. [追加]ボタンをクリックして下さい。

    設定内容が登録リストに追加されます。

ルーティングテーブルの設定が全て完了しましたら、以下へ進んで下さい。

  デフォルトゲートウェイを設定する場合
デフォルトゲートウェイの設定 へ進んで下さい。

  デフォルトゲートウェイを設定しない場合
8-4 IPアドレス変換(専用線NAT)の設定 へ進んで下さい。





ルーティングテーブル登録情報の編集(修正)


登録済みのルーティングテーブルの情報を修正したい場合、以下の手順で行って下さい。

  1. 「登録リスト」欄の中から、修正するルーティングテーブルの情報を選択して[編集]ボタンをクリックして下さい。


  2. 選択したルーティングテーブルの情報が各設定欄に表示されますので、必要に応じて修正を行って下さい。


  3. 修正が終わりましたら[追加]ボタンをクリックして下さい。

    修正した内容が「登録リスト」に追加されます。


以上でルーティングテーブルの情報の修正は完了です。





ルーティングテーブル登録情報の削除


登録済みのルーティングテーブルの情報を削除したい場合、削除するルーティングテーブルの情報を選択して[削除]ボタンをクリックして下さい。


Check
Point

削除を行った場所は、そのまま空欄になります。
新たにルーティングテーブルの登録を行うと、その空欄の場所に登録されます。


以上でルーティングテーブルの情報の削除は完了です。



8-4 IPアドレス変換(専用線NAT)の設定


IPアドレス変換の設定方法について説明します。

必要に応じて設定して下さい。

IPアドレス変換(専用線NAT)の設定が必要ない場合、8-6 無通信自動切断の設定 へ進んで下さい。

  ※ ルーティングの設定画面を開く手順が分からない場合は こちら を参照して下さい。 (WWWブラウザの別ウィンドウが開きます。)


以下の手順で専用線NATの設定を行って下さい。

  1. [IPアドレス変換を行う]にチェックを入れて下さい。


  2. 変換を行うグローバルIPアドレスの設定を行います。

    [先頭IPアドレス]欄に、IPアドレス変換を行う先頭のIPアドレスを入力して下さい。


  3. 変換アドレス数の設定を行います。

    [変換IPアドレス数]欄の[▼]をクリックして、[先頭IPアドレス]から順にIPアドレス変換を行うIPアドレスの数を選択して下さい。


  4. アドレス変換情報の設定を行います。

    ここで設定した時間内に通信が無かった場合、インターネットへの接続権利をLAN内の他のユーザー(パソコン)へ譲ります。

    工場出荷値は3分です。
    特に変更する必要が無い場合、このままお使い下さい。

    設定を変更する場合は[▼]をクリックして設定値(時間)を選択して下さい。

    IPマスカレード変換で256セッションを越えた場合、それ以降は新たなユーザー(パソコン)がインターネットへ接続しようとしても接続できません。
    無通信状態がここで設定する[情報保持時間]を過ぎた場合、接続権利を譲るため、新たなユーザー(パソコン)が接続できるようになります。


  5. 以上で設定は完了です。

    LAN内に以下のような用途で使用するパソコンがある場合、注意が必要です。
     例1) WWWサーバーやFTPサーバーを運用するパソコン。
     例2) ネットワーク対戦ゲームを行うパソコン。
    この場合、以下のように対処して下さい。
     ・  NATで変換されるIPアドレス(パソコン)で使用する。
     ・  IPマスカレードで変換されるIPアドレス(パソコン)で使用する場合、[IPマスカレードテーブル]の設定を行う。
    [IPマスカレードテーブル]の設定については 8-5 IPマスカレードテーブルの設定 を参照して下さい。


  6. [OK]ボタンをクリックして下さい。


以上で専用線NATの設定は完了です。


備考 〜 変換されるIPアドレスの表示について 〜

いったん別の画面を開いた後、再度専用線NATの設定を行う画面に戻ると、それぞれ[NATで変換されるIPアドレス]欄と[IPマスカレードで変換されるIPアドレス]欄に該当するIPアドレスが表示されます。
(いったん別画面を開くことにより、専用線NATの設定欄が更新されるため。)  

例)

[IPマスカレードテーブル]ボタンをクリック。

「IPマスカレードテーブルの設定」画面で
[キャンセル]ボタンをクリック。

「ルーティングの設定」画面または
「専用線IP接続の設定」画面に戻る。
(画面の先頭に戻る。)

[IPアドレス変換を行う]欄まで
画面をスクロール。

(「変換されるIPアドレス」が表示される。)




専用線NATの設定が完了しましたら、使用する接続機能に応じて、それぞれ以下へ進んで下さい。

  IPマスカレードテーブルを設定する場合
8-5 IPマスカレードテーブルの設定 へ進んで下さい。

  IPマスカレードテーブルを設定しない場合
「ルーティングの設定」画面で[OK]ボタンをクリックして「LAN型ダイヤルアップIP接続の設定」画面に戻って下さい。
8-6 無通信自動切断の設定 へ進んで下さい。