第13章 その他の設定


本章では、NetGenesisの以下の設定について説明します。

13-1 ファームウェアバージョンアップ
 → NetGenesisのファームウェアバージョンアップ方法について説明します。
13-2 NetGenesisの時刻を合わせる
 → NetGenesisの時刻を合わせる手順を説明します。
(無切断時間を指定する場合は、必ず参照して下さい。)
13-3 設定をファイルに保存する
 → NetGenesisの設定をファイルに保存する手順を説明します。
13-4 設定ファイルを読み込む
 → 保存したNetGenesisの設定ファイルを読み込む手順を説明します。
13-5 シリアルポート間の設定コピー
 → NetGenesisのシリアルポート間で、設定をコピーする手順について説明します。



13-1 ファームウェアバージョンアップ


NetGenesisのファームウェアバージョンアップについて説明します。

ファームウェアバージョンアップを行うにあたっての注意
 ・ バージョンアップを行う前に、NetGenesisの全ての機能の使用を中止して下さい。
その後、NetGenesis背面のシリアルポートからシリアルケーブルを外して下さい。
 ・ 必ず NetGenesisとパソコンが、1対1に接続されている状態にして下さい。
(他のネットワーク端末機器と切り離して下さい。)
 ・ バージョンアップを実行するパソコンでは、他のアプリケーションソフトやスクリーンセーバーを終了して、バージョンアップ中には動作しないようにして下さい。
 ・ パソコンのIPアドレスは、192.168.0.1以外のアドレスに設定して下さい。
(バージョンアップ時、NetGenesisは一時的に192.168.0.1を使用します。)
 ・ バージョンアップ実行中に、誤ってNetGenesisやパソコンの電源をOFFにするとNetGenesisが全く動作しなくなりますので注意して下さい。



NetGenesisはファームウェアをバージョンアップすることにより、不具合の修正や機能追加等を行うことができます。

Check
Point

NetGenesisのファームウェアは、当社インターネットホームページから入手することができます。
ファームウェアのバージョンアップを行う前に、必ずバージョンアップデータ付属のReadmeファイルを参照して下さい。


「NetGenesis WWW設定」画面(起動画面)で、ファームウェアバージョンアップを行うNetGenesisを選択して、[ファームウェア バージョンアップ]ボタンをクリックすると、「ファームウェアバージョンアップ」画面が開きます。

 ・ [設定をファイルに保存する]ボタン
バージョンアップを行う前に必ずこのボタンをクリックし、設定をファイルに保存して下さい。
万が一の際の復旧作業の役に立ちます。

Check
Point

ファームウェアバージョン2.xxxから3.xxxへのバージョンアップ時には、設定を保存することはできません。

 ・ 「バージョンアップと同時に、設定を工場出荷値に戻す」
このチェックボックスにチェックを入れてバージョンアップを行うと、NetGenesisの各設定は工場出荷値に戻ります。
NetGenesisのIPアドレスを工場出荷値(192.168.0.1)から変更して運用していた場合や、NetGenesisのDHCPサーバーを使用していなかった場合は注意して下さい。

 ・ [バージョンアップ開始]ボタン
上記2点、及びReadmeファイルを読み終わりましたら(ファームウェアバージョンアップの際の注意点等の確認が終わりましたら)、[バージョンアップ開始]ボタンをクリックして下さい。
ファームウェアバージョンアップが完了すると、「NetGenesis WWW設定」画面(起動画面)に戻ります。

Check
Point

ファームウェアバージョン作業は数分かかります。その間、バージョンアップ画面やNWG設定サーバーを終了したり、ボタンをクリックしたりしないで下さい。



※1: [ファームウェア バージョンアップ]ボタンをクリックした際に、NWG設定サーバーのバージョンとNetGenesisのファームウェアバージョンが同じと判断された場合、「このNetGenesisのファームウェアバージョンは、本設定プログラムがサポートしている最新のものです。」と表示されます。
[戻る]ボタンをクリックすると、「NetGenesis WWW設定」画面(起動画面)に戻ります。
※2: 何らかの原因でファームウェアに障害が発生している場合、「この状態の場合、設定値を保存できません。工場出荷値にてバージョンアップを行います。」と表示されます。(例えば、NetGenesisの設定更新中に電源がOFFになってしまった場合等。)
[バージョンアップ開始]ボタンをクリックすることにより、ファームウェアの復旧を行うことができます。(NetGenesisの全ての設定が工場出荷値に戻ります。)
※3: 管理者用パスワードを設定している場合、「パスワードの確認」画面が表示されます。
管理者用パスワードを入力して[OK]ボタンをクリックして下さい。
「ファームウェアバージョンアップ」画面が開きます。



13-2 NetGenesisの時刻を合わせる


NetGenesisの時刻を合わせる手順について説明します。

Check
Point

NetGenesisのSNTPサーバー/クライアントを使用する方は、本項目を参照する必要ありません。


「NetGenesis WWW設定」画面(起動画面)で、[NetGenesisの時刻を合わせる]ボタンをクリックすることにより、NetGenesisはNWG設定サーバーを起動しているパソコンの時刻情報を読み込みます。

注意事項
NetGenesisの時刻を合わせるにあたり、以下の点に注意して下さい。

 ・ パソコンの日付・時刻情報について
 → NWG設定サーバーを起動するパソコンの日付・時刻情報は、必ず正確にあわせて下さい。NetGenesisはNWG設定サーバーを起動したパソコンの日付・時刻情報を読み取ります。
特に時刻情報が正確でない場合、NetGenesisの「無切断時間を指定」する機能が正確な時間に動作しませんので注意して下さい。

 ・ レジューム/サスペンド機能について
 → ノートパソコンのレジューム機能や、デスクトップパソコンのサスペンド機能(電源をOFFにした直前の状態が保たれ、次回電源をONにしたときに元の状態が再現される機能)を使用すると、パソコンの時計が遅れる場合があります。
パソコンでレジューム/サスペンド機能を働かせた後にNWG設定サーバーを起動し、NetGenesisの時計を合わせる作業を行うと、NetGenesisが(NWG設定サーバーを起動した)パソコンの遅れた時計を読みとってしまいますので注意して下さい。

 ・ NetGenesisの電源OFF、またはNetGenesisの設定更新について
 → NetGenesisの電源をOFF、またはNetGenesisの設定を更新すると、パソコンから取得した時刻情報は失われてしまいます。
NetGenesisの電源をOFF、またはNetGenesisの設定を更新した後は、「NetGenesisの時刻を合わせる」作業を再度行って下さい。(「NetGenesisの時刻を合わせる」作業を行わないと、NetGenesisの「無切断時間を指定」する機能が正確な時間に動作しませんので注意して下さい。)



NetGenesisの時刻情報を合わせる場合、以下の手順で行って下さい。

  1. 時刻を合わせるNetGenesisを選択して、[NetGenesisの時刻を合わせる]ボタンをクリックして下さい。

     ※ 管理者用パスワードを設定している場合、[NetGenesisの時刻を合わせる]ボタンをクリックすると、「パスワードの確認」画面が表示されます。
    管理者用パスワードを入力して[OK]ボタンをクリックして下さい。  


  2. 時刻情報の読み込みが完了すると、「時刻情報の設定が完了しました。」表示されます。


  3. 表示されている内容を読み終えましたら、[OK]ボタンをクリックして下さい。


以上で、NetGenesisの時刻情報を合わせる作業は完了です。



13-3 設定をファイルに保存する


NetGenesisの設定をファイルに保存する手順について説明します。

「NetGenesis WWW設定」画面(起動画面)や、NetGenesisの設定の更新に失敗したときに表示される画面で、[設定をファイルに保存する]ボタンをクリックすることにより、NetGenesisの設定をファイルに保存することができます。

以下の手順で行って下さい。

 ※ 以降、Windowsを例に説明します。

  1. 「NetGenesis WWW設定」画面(起動画面)で、設定を保存するNetGenesisを選択して、[設定をファイルに保存する]ボタンをクリックして下さい。

    NetGenesisの設定の更新を失敗した場合、インフォメーション画面の[設定をファイルに保存する]ボタンをクリックして下さい。

     ※ 管理者用パスワードを設定している場合、画面1で[設定をファイルに保存する]ボタンをクリックすると、「パスワードの確認」画面が表示されます。
    管理者用パスワードを入力して[OK]ボタンをクリックして下さい。
    「設定をファイルに保存」画面が開きます。
      
    保存するファイルに管理者用パスワードが設定されている場合、その管理者用パスワードはファイルを読み込む際に必要となりますので、忘れぬように管理して下さい。


  2. [設定をファイルに保存]画面が表示されます。

    「設定をファイルに保存」のリンクをクリックして下さい。


  3. 「ファイルのダウンロード」画面が表示されます。

    [このファイルをディスクに保存する]を選択して、[OK]ボタンをクリックして下さい。


  4. 「名前を付けて保存」画面が表示されます。

    保存するフォルダや、ファイル名を変更する場合、必要に応じて変更して下さい。

    [保存]ボタンをクリックすると、NetGenesisの設定がファイルに保存されます。


  5. 「ダウンロードの完了」画面が表示されます。

    [閉じる]ボタンをクリックして下さい。


  6. 「設定をファイルに保存」画面で、[戻る]ボタンをクリックして下さい。


以上で、NetGenesisの設定をファイルに保存する作業は完了です。

 ※ ファイルに保存したNetGenesisの設定を読み込み手順については 13-4 設定ファイルを読み込む を参照して下さい。



13-4 設定ファイルを読み込む


NetGenesisの設定ファイルを読み込む手順について説明します。

13-3 設定をファイルに保存する
で保存したファイルの設定を読み込みます。

以下の手順で行って下さい。

  1. 「NetGenesisの設定」画面で、[設定ファイルを読み込む]ボタンをクリックして下さい。
      ※ 「NetGenesisの設定」画面を開く手順が分からない場合は こちら を参照して下さい。 (WWWブラウザの別ウィンドウが開きます。)


  2. 「設定ファイルの読み込み」画面が表示されます。

    [設定ファイルを指定]欄に、保存したNetGenesisの設定ファイルのファイル名を入力して下さい。

    [参照]ボタンをクリックして、ファイルを探すこともできます。


  3. [読み込み]ボタンをクリックして下さい。


     ※ 管理者用パスワードを設定している場合、画面1で[読み込み]ボタンをクリックすると、「パスワードの確認」画面が表示されます。
    画面1で指定した設定ファイルの管理者用パスワードを入力して、[OK]ボタンをクリックして下さい。
    現在設定を行っているNetGenesisの管理者用パスワードではなく、読み込むファイルに設定されている管理者用パスワードを入力して下さい。


  4. 設定ファイルの読み込みが完了すると、「NetGenesisの設定」画面に戻ります。

     ※ 設定ファイルの読み込みに失敗すると、「設定ファイルを読み込めませんでした。正しいファイルを指定して下さい。」と表示されます。
    [戻る]ボタンをクリックして読み込むファイルを確認した後、再度[読み込み]ボタンをクリックして下さい。



以上で、NetGenesisの設定ファイルを読み込む作業は完了です。

ファイルから読み込んだ設定内容を反映させる場合、「NetGenesisの設定」画面で[更新]ボタンをクリックして下さい。



13-5 シリアルポート間の設定コピー


NetGenesisのシリアルポート間で、設定をコピーする手順について説明します。

「NetGenesisの設定」で、[シリアルポート1(or2)の設定をコピー]ボタンをクリックして下さい。
  ※ 「NetGenesisの設定」画面を開く手順が分からない場合は こちら を参照して下さい。 (WWWブラウザの別ウィンドウが開きます。)

設定内容は全て上書きコピーされますので注意して下さい。