8-7 モデム/ターミナルアダプタの設定


使用するモデム/ターミナルアダプタの設定について説明します。

NetGenesis Plusの内蔵モデムを使用する場合は、こちらを参照して下さい。

外付けのアナログモデム/ターミナルアダプタを使用する場合は、以下の手順で「モデム/TAの設定」画面を開いて下さい。


  1. 「NetGenesisの設定」画面で使用するシリアルポートの[動作設定]ボタンをクリックして下さい。


  2. 「モデム/TAの設定」画面が開きます。


「モデム/TAの設定」画面が開きましたら、以下の各項目を設定して下さい。


回線の種類
 → 使用している回線の種類を選択して下さい。

モデムターミナルアダプタの選択
 → 以下を参照して、使用するモデム/ターミナルアダプタの設定を行って下さい。

工場出荷値として

 「Standard Modem / TA (56K,33.6K,28.8Kbps / PPP:64Kbps)」

が選択されています。

 ・ アナログモデムを使用する場合、このまま変更せずにお使い下さい。
追加ATコマンド(オプション)の設定 へ進んで下さい。
「Standard Modem / TA (56K,33.6K,28.8Kbps / PPP:64Kbps)」で動作しなかった場合のみ、以下の手順でモデムの選択を行って下さい。


「登録されているモデム/ターミナルアダプタ一覧」には、以下の機種が工場出荷値として標準登録されています。

メーカー名 機種名
マイクロ総合研究所 MDS128TA (PPP64K、MP128K)
マイクロ総合研究所 MR560/V56 SERIES
AIWA TM-AD1283/ED1283 (PPP64K)
NEC AtermITシリーズ (PPP64K)
NTT INS-Mate V30Tower (PPP64K)
NTT-ME MN128/MN128mini (PPP64K)
OMRON MT128S-DR(W)/(V)/(S) (PPP64K)
【 注意 】
左の各機種については、弊社が独自に動作確認を行ったものです。各メーカーがNetGenesisでの動作を保証するものではありませんので、ご注意下さい。(マイクロ総合研究所の製品を除く。)

 ・ 使用しているモデム/ターミナルアダプタが上記一覧にある場合
 → 「登録されているモデム/ターミナルアダプタ一覧」から使用しているモデム/ターミナルアダプタを選択して、[選択]ボタンをクリックして下さい。

「現在選択されているモデム/ターミナルアダプタ」に選択したモデム/ターミナルアダプタ名が表示されます。

 ・ 使用しているモデム/ターミナルアダプタが上記一覧にない場合
または、上記一覧にある機種で、MP接続(128Kbps接続)を行う場合
 → 以下を参照して各メーカーが配布しているinfファイルを読み込んで下さい。

メーカーから配布されたinfファイルを読み込む

 ・ 使用しているモデム/ターミナルアダプタが上記一覧にない場合で、メーカー配布のinfファイルも紛失してしまい入手できない場合
 → 工場出荷値の「Standard Modem / TA (56K,33.6K,28.8Kbps / PPP:64Kbps)」のまま変更せず、追加ATコマンド(オプション)の設定 へ進んで下さい。

追加ATコマンド(オプション)の設定
 → 追加ATコマンドの設定について説明します。
(必要に応じて設定して下さい。設定しない場合は 8-8 通信速度の設定 へ進んで下さい。)

以下に該当する場合、追加ATコマンドの設定は必須です。
 ・ ターミナルアダプタに付属していたWindows用infファイルを紛失してしまい、入手することができない。
  または....
 ・ MacOSで設定を行っていて、ターミナルアダプタに付属のCD-ROMの中から、Windows用infファイルを見つけることができなかった。
  → 「現在 選択されているモデム/ターミナルアダプタ」欄が
 「-- Standard Modem / TA (56K,33.6K,28.8Kbps / PPP:64Kbps」
のまま(工場出荷値)になっている。

追加するATコマンドについては、使用するターミナルアダプタのマニュアルを参照して下さい。
 ※ ターミナルアダプタのマニュアルの中で、「データポートの設定」や「通信モードの設定」、「回線速度の設定」等のATコマンドを調べ、接続先のISP等にあった設定を行うようにして下さい。(同期64Kbps・PPPや同期128Kbps・MP等)

Check
Point

[追加ATコマンド(オプション)]欄で設定するATコマンドは、モデム/TAがダイヤルを行う直前にモデム/TAへ送られます。infファイルの設定値よりも優先されます。

追加ATコマンドを入力する例としては、以下のようなケースがあります。

 ・ ターミナルアダプタの通信モード(同期64Kbpsや同期128Kbps等)を設定したい場合。
(Windows用infファイルを紛失した場合等。)
 ・ ターミナルアダプタのBOD機能を設定したい場合。
 ・ モデムスピーカーの音量調整を行いたい場合。
 ・ モデムとISP間の接続速度を設定したい場合。
 ・ モデムをPBXの0発信の回線に接続する場合。
(ダイヤルトーンの検出をしないように設定したい場合)

 ※ 追加するATコマンドについては、使用するモデム/TAのマニュアルを参照して下さい。

例えば、MicroReseach MDS128TAを使用していて、infファイルを入手できない場合、「現在 選択されているモデム/ターミナルアダプタ」欄は「-- Standard Modem / TA (56K,33.6K,28.8Kbps / PPP:64Kbps」のままで、「追加ATコマンド」欄に「AT$D1=2」(同期64Kbps通信)コマンドを追加します。

備考 〜 CD信号の設定について 〜

モデム/TAの設定は、「通信中にCD(キャリア)信号がONになる」ように設定して下さい。
「CD信号を常にONにする」設定にはしないで下さい。
一般的に、CD信号の制御コマンドは AT&Cコマンドです。
(詳しくは、使用するモデム/TAのマニュアルを参照して下さい。)
 ・ モデム/TAの工場出荷値が AT&C1 の場合
CD信号は、キャリアが検出されるとONになります。(○)
[追加ATコマンド(オプション)]に追加する必要ありません。
 ・ モデム/TAの工場出荷値が AT&C0 の場合
CD信号を常にONにします。(×)
[追加ATコマンド(オプション)]に AT&C1 を設定しなければなりません。
  ※ モデム/TAのマニュアルには「相手モデムのキャリアに従う」や「キャリアが検出されるとCD信号がON」等、記載されている内容が異なる場合があります。



以上でモデム/ターミナルアダプタの設定は完了です。

8-8 通信速度の設定 へ進んで下さい。



8-8 通信速度の設定


NetGenesisとモデム/TA間の通信速度の設定について説明します。

通信速度の設定を行うにあたって

 ・ ここで設定する通信速度(ボーレート)は、ISP等との通信速度ではありません。
NetGenesisとモデム/TA間の通信速度(端末速度、DTE速度)です。
 ・ 設定する通信速度(ボーレート)は、使用するモデム/TAのサポート範囲内の通信速度(ボーレート)を選択して下さい。
モデム/TAのサポート範囲外の通信速度(ボーレート)を選択するとISP等へ接続することができませんので注意して下さい。


以下の手順で設定を行って下さい。
  1. [通信速度の設定]ボタンをクリックして下さい。

  2. [ボーレート]欄の右端の、[▼]ボタンをクリックして下さい。

  3. 使用するモデム/TAの通信速度(端末速度、DTE速度)を選択して下さい。
    (工場出荷値:115,200bps)

     ※ NetGenesis Plusの内蔵モデムは「230,400bps」までサポートしています


以上で通信速度の設定は完了です。

第9章 ダイヤルアップIP接続(ISP端末型)の設定 へ進んで下さい。