本章では、NetGenesisの簡単設定について説明します。
簡単設定では、インターネット(ISP)へ接続するための、必要最低限の設定を行います。
NetGenesisの各設定を工場出荷値に戻すと同時に、主に以下の設定を行います。
・シリアルポート1を使用する。(NetGenesis Plusの場合モデムポートを使用する。) |
・ダイヤルアップIP接続(ISP端末型)の設定
(ユーザー名、パスワード、アクセスポイント、DNSサーバーの設定)
※接続先(ISP)の登録は1箇所のみ |
・回線の種類の選択 |
・モデム/ターミナルアダプタの設定 |
・自動接続 有効/無効の設定 |
・追加ATコマンドの設定 |
・他の設定は全て工場出荷値となります。
(DHCPサーバー:使用する、NetGenesisのLANポートIPアドレス:「192.168.0.1」等) |
|
簡単設定を行うと、NetGenesisのLANポートIPアドレスは「192.168.0.1」(工場出荷値)に戻ります。既存のLANにNetGenesisを追加する場合は注意して下さい。 |
[簡単設定]ボタンは、ダイヤルアップIP接続(ISP端末型)以外では使用できません。 |
簡単設定では、既に設定済みの内容を確認することはできません。(工場出荷値に戻るため。)
既に設定済みの内容を確認する場合は、「詳細設定」から確認して下さい。
詳しくは 第9章 ダイヤルアップIP接続の設定(ISP端末型) を参照して下さい。 |
簡単設定で行う設定以外を設定する場合や、接続先(ISP)を複数登録したい場合は、本章を参照せずに 第8章
NetGenesisの詳細設定 へ進んで下さい。
以下の手順で、「簡単セットアップ」画面を開いて下さい。
- 「NetGenesis WWW 設定」画面で、設定を行うNetGenesisを選択し[簡単設定]ボタンをクリックして下さい。
- 「簡単セットアップによる情報更新の確認」画面が開きますので、[はい]をクリックして下さい。
|
ここで、[はい]をクリックしても設定は工場出荷値に戻りません。簡単設定を更新した時点で、設定項目以外が工場出荷値に戻ります。 |
- 「簡単セットアップ」画面が開きます。
以下の各項目を参照して下さい。
|
7-2 ISP情報の設定 |
→ |
ISPに接続するための情報(ユーザーID、ログインパスワード)などを設定について説明します。 |
|
|
|
|
|
|
|
「簡単セットアップ」画面で表示される各情報について確認します。
|
|
|
→ |
NetGenesisのファームウェアのバージョンです。
|
|
|
→ |
NetGenesisのLANポートIPアドレス(NetGenesis本体のIPアドレス)です。
|
|
|
→ |
NetGenesisのニックネームです。
簡単設定では、ニックネームを変更することはできません。ニックネームを変更する場合は、詳細設定から行って下さい。
詳しくは、第8章 NetGenesisの詳細設定 を参照して下さい。
|
|
バージョン情報の確認が終わりましたら、7-2 ISP情報の設定 へ進んで下さい。
|
ISP情報の設定について説明します。
以下の各項目を設定して下さい。
|
→ |
ISPのアカウント名(ログインID等)を半角英数字で入力して下さい。
|
|
|
→ |
ISPのログインパスワードを半角英数字で入力して下さい。
|
|
|
→ |
ISPのアクセスポイント(電話番号)を半角数字で入力して下さい。
|
|
|
→ |
ISPのDNSサーバー(ネームサーバー)のIPアドレスを半角数字で入力して下さい。
※ISP側でプライマリDNSのみ用意されている場合は、セカンダリDNSは空欄のままでかまいません。
|
|
● |
接続先からDNSを自動取得し、その情報を優先させる(チェックボックス) |
|
→ |
ISPからDNSサーバーのIPアドレスを自動取得します。
また、DNSサーバーのIPアドレスの自動取得に成功した場合、その情報を[プライマリDNS]、[セカンダリDNS]で入力した情報よりも優先させます。
※チェックを入れることを推奨します。
|
|
以上でISP情報の設定は完了です。
7-3 モデム/ターミナルアダプタの設定 へ進んで下さい。
|
使用するモデム/ターミナルアダプタ(NetGenesis Plusの場合は、内蔵モデム)の設定について説明します。
以下の各項目を設定して下さい。
|
|
→ |
NetGenesis Plusを使用している場合は、接続先にあわせて「56Kbps mode」か「33.6Kbps mode」のどちらかを選択して下さい。
その他のNetGenesisを使用している場合は、以下を参照して、使用するモデム/ターミナルアダプタの設定を行って下さい。
工場出荷値として
「Standard Modem / TA (56K,33.6K,28.8Kbps / PPP:64Kbps)」
が選択されています。
|
・ |
アナログモデムを使用する場合、このまま変更せずにお使い下さい。 |
|
7-4 自動接続の設定 へ進んで下さい。 |
|
「Standard Modem / TA (56K,33.6K,28.8Kbps / PPP:64Kbps)」で動作しなかった場合のみ、以下の手順でモデムの選択を行って下さい。 |
|
|
「登録されているモデム/ターミナルアダプタ一覧」には、以下の機種が工場出荷値として標準登録されています。
メーカー名 |
機種名 |
マイクロ総合研究所 |
MDS128TA (PPP64K、MP128K) |
マイクロ総合研究所 |
MR560/V56 SERIES |
AIWA |
TM-AD1283/ED1283 (PPP64K) |
NEC |
AtermITシリーズ (PPP64K) |
NTT |
INS-Mate V30Tower (PPP64K) |
NTT-ME |
MN128/MN128mini (PPP64K) |
OMRON |
MT128S-DR(W)/(V)/(S) (PPP64K) |
|
【 注意 】 |
左の各機種については、弊社が独自に動作確認を行ったものです。各メーカーがNetGenesisでの動作を保証するものではありませんので、ご注意下さい。(マイクロ総合研究所の製品を除く。) |
|
・ |
使用しているモデム/ターミナルアダプタが上記一覧にある場合 |
→ |
「登録されているモデム/ターミナルアダプタ一覧」から使用しているモデム/ターミナルアダプタを選択して、[選択]ボタンをクリックして下さい。
「現在選択されているモデム/ターミナルアダプタ」に選択したモデム/ターミナルアダプタ名が表示されます。 |
・ |
使用しているモデム/ターミナルアダプタが上記一覧にない場合
または、上記一覧にある機種で、MP接続(128Kbps接続)を行う場合 |
・ |
使用しているモデム/ターミナルアダプタが上記一覧にない場合で、メーカー配布のinfファイルも紛失してしまい入手できない場合 |
→ |
工場出荷値の「Standard Modem / TA (56K,33.6K,28.8Kbps / PPP:64Kbps)」のまま変更せず、7-4 自動接続の設定
へ進んで下さい。 |
|
|
以上でモデム/ターミナルアダプタの設定は完了です。
7-4 自動接続の設定 へ進んで下さい。
|
自動接続の設定について説明します。
自動接続機能を有効にする場合、[自動接続機能・有効]にチェックを入れて下さい。
以上で自動接続の設定は完了です。
7-5 追加ATコマンド へ進んで下さい。
|
追加ATコマンドの設定について説明します。
(必要に応じて設定して下さい。)
以下に該当する場合、追加ATコマンドの設定は必須です。
・ |
ターミナルアダプタに付属していたWindows用infファイルを紛失してしまい、入手することができない。 |
|
または.... |
・ |
MacOSで設定を行っていて、ターミナルアダプタに付属のCD-ROMの中から、Windows用infファイルを見つけることができなかった。 |
→ |
「現在 選択されているモデム/ターミナルアダプタ」欄が
「-- Standard Modem / TA (56K,33.6K,28.8Kbps / PPP:64Kbps」
のまま(工場出荷値)になっている。 |
追加するATコマンド(※)については、使用するターミナルアダプタのマニュアルを参照して下さい。
※ |
ターミナルアダプタのマニュアルの中で、「データポートの設定」や「通信モードの設定」、「回線速度の設定」等のATコマンドを調べ、接続先にあった設定を行うようにして下さい。(同期64Kbps・PPPや同期128Kbps・MP等) |
|
|
|
[追加ATコマンド(オプション)]欄で設定するATコマンドは、モデム/ターミナルアダプタがダイヤルを行う直前にモデム/ターミナルアダプタへ送られます。(infファイルの設定値よりも優先されます。) |
追加ATコマンドを入力する例としては、以下のようなケースがあります。
・ |
ターミナルアダプタの通信モード(同期64Kbpsや同期128Kbps等)を設定したい場合。
(Windows用infファイルを紛失した場合等。) |
・ |
ターミナルアダプタのBOD機能を設定したい場合。 |
・ |
モデムスピーカーの音量調整を行いたい場合。 |
・ |
モデムとISP間の接続速度を設定したい場合。 |
・ |
モデムをPBXの0発信の回線に接続する場合。
(ダイヤルトーンの検出をしないように設定したい場合) |
※ |
追加するATコマンドについては、使用するモデム/TAのマニュアルを参照して下さい。 |
例えば、MicroReseach MDS128TAを使用していて、infファイルを入手できない場合、「現在 選択されているモデム/ターミナルアダプタ」欄は「--
Standard Modem / TA (56K,33.6K,28.8Kbps / PPP:64Kbps」のままで、「追加ATコマンド」欄に「AT$D1=2」(同期64Kbps通信)コマンドを追加します。
以上で追加ATコマンドの設定は完了です。
7-6 設定の保存(更新) へ進んで下さい。
|
NetGenesisの設定を保存(更新)する手順について説明します。
以下の手順で、NetGenesisの設定を保存(更新)して下さい。
※設定を破棄したい場合は、[キャンセル]ボタンをクリックして下さい。
- [更新]ボタンをクリックして下さい。
- 設定サーバーが、NetGenesisに設定を書き込みます。
書き込みをしている間、WWWブラウザは以下ような状況になります。
・ |
WWWブラウザの右上のマークが動きます。
|
・ |
WWWブラウザのステータスバーに「Webサイトが見つかりました。応答を待っています...」と表示されます。
※ |
WWWブラウザのバージョン等によっては、「ページ http://127.0.0.1/ を開いています...」のように表示されます。 |
|
・ |
マウスカーソルが砂時計の状態になります。
※ |
WWWブラウザのバージョン等によっては、設定画面内のボタンをクリックしてもマウスカーソルが砂時計状態にならないことがあります。 |
|
このとき、他のボタンはクリックしないで下さい。
- 設定の書き込みが完了すると、「NetGenesis WWW設定」画面(起動画面)に戻ります。
※ |
設定の書き込みに失敗した場合(設定の書き込み中にケーブルが抜けてしまった等)、「設定の更新に失敗しました。」という、インフォメーション画面が表示されます。
[設定をファイルに保存する]ボタンをクリックして、一時的にNetGenesisの設定をファイルに保存して下さい。
詳しくは 14-3 設定をファイルに保存する を参照して下さい。
[設定をファイルに保存する]ボタンをクリックせずに、[OK]ボタンをクリックした場合、設定は破棄されます。 |
|
|
※ |
設定更新後にNetGenesisが見つからない場合、[再検索]ボタンをクリックして下さい。
設定サーバーと統合ツールを同時に起動していた場合、このような状況になります。 |
|
(設定サーバーと統合ツールは、同時に起動しないで下さい。) |
|
|
以上で、NetGenesisの設定の保存(更新)は完了です。
第10章 回線の手動接続/切断 へ進んで下さい。
|
|