第7章 簡単設定


本章では、NetGenesisの簡単設定について説明します。


簡単設定では、インターネット(ISP)へ接続するための、必要最低限の設定を行います。

NetGenesisの各設定を工場出荷値に戻すと同時に、主に以下の設定を行います。

 ・シリアルポート1を使用する。(NetGenesis Plusの場合モデムポートを使用する。)
 ・ダイヤルアップIP接続(ISP端末型)の設定
  (ユーザー名、パスワード、アクセスポイント、DNSサーバーの設定)
  ※接続先(ISP)の登録は1箇所のみ
 ・回線の種類の選択
 ・モデム/ターミナルアダプタの設定
 ・自動接続 有効/無効の設定
 ・追加ATコマンドの設定
 ・他の設定は全て工場出荷値となります。
  (DHCPサーバー:使用する、NetGenesisのLANポートIPアドレス:「192.168.0.1」等)

Check
Point

簡単設定を行うと、NetGenesisのLANポートIPアドレスは「192.168.0.1」(工場出荷値)に戻ります。既存のLANにNetGenesisを追加する場合は注意して下さい。
[簡単設定]ボタンは、ダイヤルアップIP接続(ISP端末型)以外では使用できません。
簡単設定では、既に設定済みの内容を確認することはできません。(工場出荷値に戻るため。)
既に設定済みの内容を確認する場合は、「詳細設定」から確認して下さい。
詳しくは 第9章 ダイヤルアップIP接続の設定(ISP端末型) を参照して下さい。


簡単設定で行う設定以外を設定する場合や、接続先(ISP)を複数登録したい場合は、本章を参照せずに 第8章 NetGenesisの詳細設定 へ進んで下さい。


以下の手順で、「簡単セットアップ」画面を開いて下さい。

  1. 「NetGenesis WWW 設定」画面で、設定を行うNetGenesisを選択し[簡単設定]ボタンをクリックして下さい。


  2. 「簡単セットアップによる情報更新の確認」画面が開きますので、[はい]をクリックして下さい。

    Check
    Point

    ここで、[はい]をクリックしても設定は工場出荷値に戻りません。簡単設定を更新した時点で、設定項目以外が工場出荷値に戻ります。


  3. 「簡単セットアップ」画面が開きます。


以下の各項目を参照して下さい。

7-1 バージョン情報の確認
 → 「簡単セットアップ」画面で表示されるバージョン等の情報を確認します。
7-2 ISP情報の設定
 → ISPに接続するための情報(ユーザーID、ログインパスワード)などを設定について説明します。
7-3 モデム/ターミナルアダプタの設定
 → 使用するモデム/ターミナルアダプタの設定について説明します。
7-4 自動接続の設定
 → 自動接続機能の設定について説明します。
7-5 追加ATコマンドの設定
 → 追加ATコマンドの設定について説明します。
7-6 設定の保存(更新)
 → NetGenesisの設定を保存(更新)する設定について説明します。



7-1 バージョン情報の確認


「簡単セットアップ」画面で表示される各情報について確認します。

ソフトウェア バージョン
 → NWG設定サーバーのバージョンです。

モジュール バージョン
 → 各設定画面のバージョンです。

ファームウェア バージョン
 → NetGenesisのファームウェアのバージョンです。

LANポートIPアドレス
 → NetGenesisのLANポートIPアドレス(NetGenesis本体のIPアドレス)です。

ニックネーム
 → NetGenesisのニックネームです。

簡単設定では、ニックネームを変更することはできません。ニックネームを変更する場合は、詳細設定から行って下さい。
詳しくは、第8章 NetGenesisの詳細設定 を参照して下さい。



バージョン情報の確認が終わりましたら、7-2 ISP情報の設定 へ進んで下さい。



7-2 ISP情報の設定


ISP情報の設定について説明します。

以下の各項目を設定して下さい。


ユーザー名
 → ISPのアカウント名(ログインID等)を半角英数字で入力して下さい。

パスワード、パスワード再入力
 → ISPのログインパスワードを半角英数字で入力して下さい。

アクセスポイント
 → ISPのアクセスポイント(電話番号)を半角数字で入力して下さい。

プライマリDNS、セカンダリDNS
 → ISPのDNSサーバー(ネームサーバー)のIPアドレスを半角数字で入力して下さい。

※ISP側でプライマリDNSのみ用意されている場合は、セカンダリDNSは空欄のままでかまいません

接続先からDNSを自動取得し、その情報を優先させる(チェックボックス)
 → ISPからDNSサーバーのIPアドレスを自動取得します。
また、DNSサーバーのIPアドレスの自動取得に成功した場合、その情報を[プライマリDNS]、[セカンダリDNS]で入力した情報よりも優先させます。

※チェックを入れることを推奨します。



以上でISP情報の設定は完了です。

7-3 モデム/ターミナルアダプタの設定 へ進んで下さい。


7-3 モデム/ターミナルアダプタの設定


使用するモデム/ターミナルアダプタ(NetGenesis Plusの場合は、内蔵モデム)の設定について説明します。

以下の各項目を設定して下さい。

回線の種類
 → 使用している回線の種類を選択して下さい。

モデム/ターミナルアダプタの選択
 → NetGenesis Plusを使用している場合は、接続先にあわせて「56Kbps mode」か「33.6Kbps mode」のどちらかを選択して下さい。

その他のNetGenesisを使用している場合は、以下を参照して、使用するモデム/ターミナルアダプタの設定を行って下さい。

工場出荷値として

 「Standard Modem / TA (56K,33.6K,28.8Kbps / PPP:64Kbps)」

が選択されています。

 ・ アナログモデムを使用する場合、このまま変更せずにお使い下さい。
7-4 自動接続の設定 へ進んで下さい。
「Standard Modem / TA (56K,33.6K,28.8Kbps / PPP:64Kbps)」で動作しなかった場合のみ、以下の手順でモデムの選択を行って下さい。


「登録されているモデム/ターミナルアダプタ一覧」には、以下の機種が工場出荷値として標準登録されています。

メーカー名 機種名
マイクロ総合研究所 MDS128TA (PPP64K、MP128K)
マイクロ総合研究所 MR560/V56 SERIES
AIWA TM-AD1283/ED1283 (PPP64K)
NEC AtermITシリーズ (PPP64K)
NTT INS-Mate V30Tower (PPP64K)
NTT-ME MN128/MN128mini (PPP64K)
OMRON MT128S-DR(W)/(V)/(S) (PPP64K)
【 注意 】
左の各機種については、弊社が独自に動作確認を行ったものです。各メーカーがNetGenesisでの動作を保証するものではありませんので、ご注意下さい。(マイクロ総合研究所の製品を除く。)

 ・ 使用しているモデム/ターミナルアダプタが上記一覧にある場合
 → 「登録されているモデム/ターミナルアダプタ一覧」から使用しているモデム/ターミナルアダプタを選択して、[選択]ボタンをクリックして下さい。

「現在選択されているモデム/ターミナルアダプタ」に選択したモデム/ターミナルアダプタ名が表示されます。

 ・ 使用しているモデム/ターミナルアダプタが上記一覧にない場合
または、上記一覧にある機種で、MP接続(128Kbps接続)を行う場合
 → 以下を参照して各メーカーが配布しているinfファイルを読み込んで下さい。

メーカーから配布されたinfファイルを読み込む

 ・ 使用しているモデム/ターミナルアダプタが上記一覧にない場合で、メーカー配布のinfファイルも紛失してしまい入手できない場合
 → 工場出荷値の「Standard Modem / TA (56K,33.6K,28.8Kbps / PPP:64Kbps)」のまま変更せず、7-4 自動接続の設定 へ進んで下さい。




以上でモデム/ターミナルアダプタの設定は完了です。

7-4 自動接続の設定 へ進んで下さい。



7-4 自動接続の設定


自動接続の設定について説明します。

自動接続機能を有効にする場合、[自動接続機能・有効]にチェックを入れて下さい。


以上で自動接続の設定は完了です。

7-5 追加ATコマンド へ進んで下さい。


7-5 追加ATコマンドの設定


追加ATコマンドの設定について説明します。
 (必要に応じて設定して下さい。)

以下に該当する場合、追加ATコマンドの設定は必須です。

 ・ ターミナルアダプタに付属していたWindows用infファイルを紛失してしまい、入手することができない。
  または....
 ・ MacOSで設定を行っていて、ターミナルアダプタに付属のCD-ROMの中から、Windows用infファイルを見つけることができなかった。
  → 「現在 選択されているモデム/ターミナルアダプタ」欄が
 「-- Standard Modem / TA (56K,33.6K,28.8Kbps / PPP:64Kbps」
のまま(工場出荷値)になっている。

追加するATコマンド(※)については、使用するターミナルアダプタのマニュアルを参照して下さい。

 ※ ターミナルアダプタのマニュアルの中で、「データポートの設定」や「通信モードの設定」、「回線速度の設定」等のATコマンドを調べ、接続先にあった設定を行うようにして下さい。(同期64Kbps・PPPや同期128Kbps・MP等)

Check
Point

[追加ATコマンド(オプション)]欄で設定するATコマンドは、モデム/ターミナルアダプタがダイヤルを行う直前にモデム/ターミナルアダプタへ送られます。(infファイルの設定値よりも優先されます。)


追加ATコマンドを入力する例としては、以下のようなケースがあります。

 ・ ターミナルアダプタの通信モード(同期64Kbpsや同期128Kbps等)を設定したい場合。
(Windows用infファイルを紛失した場合等。)
 ・ ターミナルアダプタのBOD機能を設定したい場合。
 ・ モデムスピーカーの音量調整を行いたい場合。
 ・ モデムとISP間の接続速度を設定したい場合。
 ・ モデムをPBXの0発信の回線に接続する場合。
(ダイヤルトーンの検出をしないように設定したい場合)

 ※ 追加するATコマンドについては、使用するモデム/TAのマニュアルを参照して下さい。

例えば、MicroReseach MDS128TAを使用していて、infファイルを入手できない場合、「現在 選択されているモデム/ターミナルアダプタ」欄は「-- Standard Modem / TA (56K,33.6K,28.8Kbps / PPP:64Kbps」のままで、「追加ATコマンド」欄に「AT$D1=2」(同期64Kbps通信)コマンドを追加します。


以上で追加ATコマンドの設定は完了です。

7-6 設定の保存(更新) へ進んで下さい。



7-6 設定の保存(更新)


NetGenesisの設定を保存(更新)する手順について説明します。

以下の手順で、NetGenesisの設定を保存(更新)して下さい。

 ※設定を破棄したい場合は、[キャンセル]ボタンをクリックして下さい。

  1. [更新]ボタンをクリックして下さい。


  2. 設定サーバーが、NetGenesisに設定を書き込みます。

    書き込みをしている間、WWWブラウザは以下ような状況になります。

     ・ WWWブラウザの右上のマークが動きます。

     ・ WWWブラウザのステータスバーに「Webサイトが見つかりました。応答を待っています...」と表示されます。

     ※ WWWブラウザのバージョン等によっては、「ページ http://127.0.0.1/ を開いています...」のように表示されます。

     ・ マウスカーソルが砂時計の状態になります。

     ※ WWWブラウザのバージョン等によっては、設定画面内のボタンをクリックしてもマウスカーソルが砂時計状態にならないことがあります。

    このとき、他のボタンはクリックしないで下さい。


  3. 設定の書き込みが完了すると、「NetGenesis WWW設定」画面(起動画面)に戻ります。


     ※ 設定の書き込みに失敗した場合(設定の書き込み中にケーブルが抜けてしまった等)、「設定の更新に失敗しました。」という、インフォメーション画面が表示されます。

    [設定をファイルに保存する]ボタンをクリックして、一時的にNetGenesisの設定をファイルに保存して下さい。

    詳しくは 14-3 設定をファイルに保存する を参照して下さい。

    [設定をファイルに保存する]ボタンをクリックせずに、[OK]ボタンをクリックした場合、設定は破棄されます。

     ※ 設定更新後にNetGenesisが見つからない場合、[再検索]ボタンをクリックして下さい。

    設定サーバーと統合ツールを同時に起動していた場合、このような状況になります。
    (設定サーバーと統合ツールは、同時に起動しないで下さい。)

以上で、NetGenesisの設定の保存(更新)は完了です。

第10章 回線の手動接続/切断
へ進んで下さい。