9-2 電子メール共有の設定
NetGenesisの電子メール共有の設定について説明します。

電子メール共有機能は1つの電子メールアカウント(メールアドレス)をLAN内の複数のユーザー(パソコン)で共有する機能です。

【 全体のイメージ 】




【 電子メール共有機能を使用する場合と使用しない場合の処理の違い 】

電子メール共有機能を使用するにあたり、以下を参照して下さい。

9-2-1 NetGenesisの設定
電子メール共有を行うユーザーの登録や、契約しているISPのメールサーバー(POP3サーバー)等の設定について説明しています。

9-2-2 受信側メールソフトウェアの設定
電子メール共有を行うLAN内のパソコン(NetGenesisに接続したパソコン)で使用するメールソフトウェアの設定について説明しています。

9-2-3 送信側メールソフトウェアの設定
電子メール共有を行っているユーザー宛にメールを送信する際に必要なメールソフトウェアの設定について説明しています。

9-2-4 制限事項/注意事項
電子メール共有機能を使用するにあたっての制限事項/注意事項について説明しています。

電子メール共有機能については当社インターネットホームページに設定情報ページがあります。(電子メールソフトウェアの設定例等について説明しています。)
http://www.mrl.co.jp を参照して下さい。

NetGenesisの[自動接続]機能を使用している場合、上記URLのリンクをクリックするとダイヤルアップIP接続が開始されますので注意して下さい。

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9-2-1 NetGenesisの設定
電子メール共有機能を使用するために必要なNetGenesisの設定は以下の通りです。
  • 契約しているISPのメールサーバー(POP3サーバー)の設定。
  • ISPのメールサーバーへログインするためのアカウントとパスワード。
  • 電子メール共有機能を使用するユーザーの登録。

 ユーザーの登録

以下の手順で設定を行って下さい。

  1. セットアップユーティリティーの[LANポートの設定]画面で[電子メール共有]ボタンをクリックして下さい。




  2. NetGenesisがISPのメールサーバーにログインするための設定を行います。
    以下の各設定を行って下さい。


    POP3サーバー名の入力方法について を参照して下さい。

    画面のPOP3サーバー名、メールアカウントは設定例です。
    契約しているISPからの情報を元に設定して下さい。
    [パスワード]及び[パスワード再入力]欄は全て「***************」と表示されます。
    また、上記の画面を閉じ、再度開くと[パスワード]及び[パスワード再入力]欄は入力したパスワードの文字数に関係なく「***************」と表示されます。


  3. ユーザーの登録を行います。(最大8ユーザーまで登録できます。)
    ここで登録するユーザー名とパスワードはLAN内のユーザー(パソコン)がNetGenesisにログインする際に使用します。
    以下の各設定を行って下さい。


    未登録宛先メールの受信について を参照して下さい。

  4. [追加]ボタンをクリックして下さい。
    ユーザー情報が登録リストに追加されます。




  5. 全てのユーザーの登録が終わりましたら[OK]ボタンをクリックして下さい。

9-2-2 受信側メールソフトウェアの設定 へ進んで下さい。

9-2-1 NetGenesisの設定へ戻る

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 未登録宛先メールの受信について

電子メール共有を行う場合、最低でも1人のユーザーを「未登録宛先メールを受信する」ように登録して下さい。


全てのユーザーを「未登録宛先メールを受信しない」状態にすると、以下の問題が発生する可能性があります。

  • 通常のメールアドレスに送られたメールを受信できません。
    例えば、「nwg@mrl.co.jp」宛に送られたメールを受信できません。
    (”NetGenesisに登録したユーザー名”が無いため。)

  • 送信側がユーザー名を間違えて送信した場合、そのメールを受信できません。
    例えば、NetGenesisにユーザー名として ”mrl-1”、”mrl-2”、”mrl-3”を登録している時、送信側が誤って「”mrl-4”<nwg@mrl.co.jp>」宛にメールを送った場合、そのメールを受信できません。



1人のユーザーを「未登録宛先メールを受信する」として登録することによって上記のような問題は発生しなくなり、以下のようにメールが受信されます。



【 ユーザー登録の例 】

上記の設定画面例の場合、LAN内の各ユーザー(パソコン)は以下のようにメールを受信します。

ユーザー登録の3 へ戻って下さい。

9-2-1 NetGenesisの設定へ戻る

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 ユーザー登録情報の編集/修正

登録済みのユーザー情報を編集したい場合は、以下の手順で行って下さい。

  1. 修正するユーザー情報を選択して[編集]ボタンをクリックして下さい。



    [パスワード]及び[パスワード再入力]欄は全て「***************」と表示されます。
    また、入力したパスワードの文字数に関係なく「***************」と表示されます。


  2. 選択したユーザー情報が入力欄に表示されます。
    修正が終わりましたら[追加]ボタンをクリックして下さい。
    修正した内容が登録リストに追加されます。

9-2-1 NetGenesisの設定へ戻る

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 ユーザー登録情報の削除

登録済みのユーザー情報を削除したい場合、削除するユーザー情報を選択して[削除]ボタンをクリックして下さい。

9-2-1 NetGenesisの設定へ戻る

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9-2-2 受信側メールソフトウェアの設定
電子メール共有を行うLAN内のパソコン(NetGenesisに接続したパソコン)で使用するメールソフトウェアの設定について説明します。

POP3サーバーにNetGenesisのニックネームを設定する場合は POP3サーバー名の入力方法について を参照して下さい。

なお、POP3サーバーの設定にNetGenesisのニックネームを設定する場合、NetGenesisのニックネームは半角英数字で設定して下さい。


【 Outlook Express の受信側設定例 】

以下、Outlook Express Ver4/Ver5 の設定を例に説明します。

電子メール共有機能については当社インターネットホームページに設定情報ページがあります。(電子メールソフトウェアの設定例等について説明しています。)
http://www.mrl.co.jp を参照して下さい。

NetGenesisの[自動接続]機能を使用している場合、上記URLのリンクをクリックするとダイヤルアップIP接続が開始されますので注意して下さい。
  1. Outlook Express を起動して下さい。

  2. [ツール]メニューから[アカウント]をクリックして下さい。

  3. 表示されているアカウントの中で[種類]が[メール]になっているものを選択して[プロパティ]ボタンをクリックして下さい。




  4. [サーバー]のタブをクリックして下さい。
    以下の各設定を行って下さい。


    POP3サーバーにNetGenesisのニックネームを設定する場合は POP3サーバー名の入力方法について を参照して下さい。

     

  5. [OK]ボタンをクリックして下さい。

9-2-3 送信側メールソフトウェアの設定 へ進んで下さい。

9-2-2 受信側メールソフトウェアの設定へ戻る

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9-2-3 送信側メールソフトウェアの設定
電子メール共有を行っているユーザー宛にメールを送信する際に必要なメールソフトウェアの設定について説明します。
メールを送信するユーザーへ以下の設定内容を伝えて下さい。

電子メール共有を行っているユーザー宛にメールを送信するためには、以下の2つの条件のどちらか、または両方が可能なメールソフトウェアでなければなりません。

  • 「宛先(To)」に『 "NetGenesisに登録したユーザー名" <メールアドレス>』 を設定してメール送信が可能なメールソフトウェア。
    例)  "mrl-1"<nwg@mrl.co.jp>

  • 「アドレス帳」の「宛先(To)」に『 "NetGenesisに登録したユーザー名" <メールアドレス>』を登録することが可能、かつメール送信が可能なメールソフトウェア。

【 Outlook Express の送信側設定例 】

以下、Outlook Express Ver4/Ver5 の設定を例に説明します。

電子メール共有機能については当社インターネットホームページに設定情報ページがあります。(電子メールソフトウェアの設定例等について説明しています。)
http://www.mrl.co.jp を参照して下さい。

NetGenesisの[自動接続]機能を使用している場合、上記URLのリンクをクリックするとダイヤルアップIP接続が開始されますので注意して下さい。
  1. Outlook Express を起動して下さい。

  2. [ツール]メニューから[アドレス帳]をクリックして下さい。

  3. 以下のように電子メール共有ユーザーを登録して下さい。




  4. [OK]ボタンをクリックして下さい。

アドレス帳へ登録せず、メール送信時に「宛先」へ電子メール共有ユーザーのアドレスを直接入力する場合は以下のように入力して下さい。

NetGenesisに登録したユーザー名<メールアドレス>

例.) mrl-1<nwg@mrl.co.jp>

Outlook Expressでアドレス帳を使用せずにメール送信する場合、 "は必要ありません。

9-2-4 制限事項/注意事項 へ進んで下さい。

9-2-3 送信側メールソフトウェアの設定へ戻る

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9-2-4 制限事項/注意事項
電子メール共有機能を使用するにあたっての制限事項/注意事項について説明します。

  • メール送信側
    電子メール共有を行っているユーザー宛にメールを送信する際の制限事項/注意事項です。
    メールを送信するユーザーへ伝えて下さい。

  • メール受信側
    電子メール共有を行う際の制限事項/注意事項です。

 メール送信側

  • 電子メール共有を行っているユーザーは「写し(Cc)」で送信されたメールを受信することができません。
    必ず「宛先(To)」で送信して下さい。


  • 送信相手が複数の場合、電子メール共有を行っているユーザーを「宛先(To)」にし、他の相手は全て「写し(Cc)」として下さい。


  • 電子メール共有を行っているユーザーから送られたメールに対して返信を行う場合、メールソフトウェアのアドレス帳を使用する等して必ず「”NetGenesisに登録したユーザー名” <メールアドレス>」宛に送信するようにして下さい。

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 メール受信側

  • 電子メール共有を行っている場合、メーリングリストへの加入は避けて下さい。
    メーリングリストを行っているサーバー側の仕様等により、正しくメールを受信できないことがあります。

  • メールソフトウェアの設定が「サーバーにメールを残す」設定になっている場合、151通目以降に届いたメールを受信することができません。
    よって、出来る限り「サーバーにメールを残す」設定にはしないで下さい。

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 POP3サーバー名の入力方法について

NetGenesisのPOP3サーバーの設定及び受信側電子メールソフトウェアのPOP3サーバーの入力方法は、NetGenesisのProxyDNS機能またはネームサーバー機能を使用する・しないにより異なります。

NetGenesisのProxyDNS機能またはネームサーバー機能を使用する場合
NetGenesisのProxyDNS機能またはネームサーバー機能を使用しない場合


  • NetGenesisのProxyDNS機能
    またはネームサーバー機能を使用する場合

    NetGenesisのPOP3サーバーの設定 ISP等のPOP3サーバーをサーバー名で設定することができます。
    受信側電子メールソフトウェアのPOP3サーバーの設定 NetGenesisのニックネーム+「.」(ドット)で設定することができます。

    NetGenesisのDHCPサーバーを使用する場合の設定例
    NetGenesisのDHCPサーバーを使用しない場合の設定例


    • NetGenesisのDHCPサーバーを使用する場合の設定例
      (ISP・端末型ダイヤルアップIP接続の設定例)

      NetGenesisのDHCPサーバー設定画面の[プライマリDNS]欄にNetGenesis本体のIPアドレスを設定して.....

      [ISP・端末型ダイヤルアップIP接続]の設定画面の[DNSサーバー・IPアドレス]欄にISP等のDNSサーバーのIPアドレスを設定している場合、ProxyDNS機能を使用していることになります。
      • NetGenesisのPOP3サーバー設定にISPのメールサーバーをサーバー名で設定することができます。

      • 受信側電子メールソフトウェアのPOP3サーバー設定にNetGenesisのニックネーム+「.」(ドット)で設定することができます。

      9-2-2 受信側メールソフトウェアの設定へ戻る

      NetGenesisの設定 ユーザー登録の2へ戻る

      Outlook Express 受信側設定例の4へ戻る


    • NetGenesisのDHCPサーバーを使用しない場合の設定例
      (ISP・端末型ダイヤルアップIP接続の設定例)

      パソコンのTCP/IP設定のDNS設定にNetGenesis本体のIPアドレスを設定して

      [ISP・端末型ダイヤルアップIP接続]の設定画面の[DNSサーバー・IPアドレス]欄にISP等のDNSサーバーのIPアドレスを設定している場合、ProxyDNS機能を使用していることになります。
      • NetGenesisのPOP3サーバー設定にISPのメールサーバーをサーバー名で設定することができます。

      • 受信側電子メールソフトウェアのPOP3サーバー設定にNetGenesisのニックネーム+「.」(ドット)で設定することができます。

      9-2-2 受信側メールソフトウェアの設定へ戻る

      NetGenesisの設定 ユーザー登録の2へ戻る

      Outlook Express 受信側設定例の4へ戻る


  • NetGenesisのProxyDNS機能
    またはネームサーバー機能を使用しない場合

    NetGenesisのPOP3サーバーの設定 ISP等のPOP3サーバーをIPアドレスで設定して下さい
    受信側電子メールソフトウェアのPOP3サーバーの設定 NetGenesis本体のIPアドレスを設定して下さい。



    なお、ISPのPOP3サーバーのIPアドレスがわからない場合は以下の方法で調べることができます。(以下、Windows 98での例です。)

    1. [スタート」→[プログラム(P)]→[MS-DOS プロンプト」の順番にクリックして下さい。

    2. [MS-DOS プロンプト]の画面が表示されますので、
       「ping ISPのPOP3サーバーのアドレス」
      を入力して[Enter]キーを押して下さい。(例. ping mail.mrl.co.jp)

    3. ISPのPOP3サーバーのIPアドレスが表示されます。
      (画面は例です。)

    表示されたIPアドレスをNetGenesisの[POP3サーバー]設定欄に入力して下さい。

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